漢字七不思議

<漢字七不思議 其ノ漆>

「狂気を背負う漢字たち」


・・・。









・・・やはり来てしまいましたか。









ここまで闇を知ってしまっては、









どのみち元には戻れないが、









"毒食わば皿まで"









一緒に堕ちましょう。









この世界の底へ・・・
























私が最後に見せる不思議は「字源」についてだ。


漢字がどのようにして生まれたのかを意味するが、


字源を追求すると究極の闇を知ることができる。









延いては、人間の闇を思い知らされる。









字源とはすなわち「漢字の由来」である。

日本語の重要な構成要素として"漢字"を習得する以上、

その"由来"を教示されていても何らおかしくない。









しかし、我々は学び舎で"由来"

教示されたことがあるだろうか。









「なぜ誰も教えてくれないのか」

その答えは"由来"そのものに隠されている。









そしてそれらはことごとく残酷で、狂気に満ちている。








では、ご覧いただこう。




・民(みん)

もともとは、奴隷や信徒、部下の目に針を突き刺し、目を見えなくさせた様子を表わしているそう。

・取(と)

もともとは、戦場などで武勲を上げるため、倒した敵の耳を、手に持った刃物で切り取っていたことから。
「耳を取る」=敵の命ごと全て奪う、自分のものにする行為「取」から出来上がった漢字です。

・県(けん)

古来の中国では、国の権力者に逆らった反逆者や罪人たちの首を逆さに吊るして、見せしめにしていました。
権力者(国の中枢)に逆らう人間を粛清し、首を逆さにぶら下げた由来から、「県」は地方の意味合いも受け継ぐこととなったようですね。


(中略)


・七(なな)

十字に切り裂いた様を表わした指事文字。
一説では、古来中国の罪人の腹を捌くとき、十字に切ったことから。

・号(ごう)

神への捧げものや刑罰で生き埋めにされた人が、口を大きく開け、身体を折り曲げて泣き叫ぶ様子から。

出典:LATTE / COLUMN











・・・気分を害されたのなら申し訳ない。

だが事実、漢字の成り立ちには狂ったものが多い。









では、「童(わらべ)」についても調べよう。

さすがに子供を意味する漢字で残虐なことなど・・・




・童(どう)

辛+目+重の形声文字で成り立っており、目の周辺に刻印を入れられ、重いものを持たされた奴隷の意味合いや、目を刃物で刺された奴隷の説もあります。

出典:LATTE / COLUMN








・・・。









もっと幸せな漢字を選ぶべきだった。

そう、「幸」だ。これなら闇は感じないだろう。




・幸(こう)

「幸せ」という意味のめでたい漢字と思いきや、実は刑罰を受ける際の「手かせ」から来た漢字が由来。

死刑にならず「手かせ」で済んだことから、幸せという意味に…。

出典:LATTE / COLUMN








・・・もはや言葉も出ない。









人間の暴力性、残忍さ、狂気、

その集大成と言ってもよいのではないだろうか。









言わずもがな、この背景には

戦争、独裁、悪しき風習などが潜在している。









そして最も不思議なのが、

その漢字が今も何気なく使われていることである。









そしてほとんどの日本人はその漢字たちの

"裏側にある狂気"を知らずに使っている。









日本では小学校から漢字を学ぶが、

成り立ちについては一切教わっていない。




もし生徒からその成り立ちを問われたら

教師はどう答えるのだろうか。




このご時世、正直に

「目に針を突き刺し」だの「耳を切り取って」

などと言えまい。




ごまかすしかないであろう・・・









そして貴方が普段使う漢字も

"人間の闇"を背負っている。




そしてこれからも、




日本人はごまかし続ける・・・




目を逸らし続ける・・・









漢字の真実から・・・
























如何だっただろうか。




これまで七つの不思議を

ご紹介したわけだが、




貴方の"漢字"に対する印象はどう変わっただろうか。









数々の闇を知った上でも、

貴方はまだ"漢字"を学ぶ気になれるだろうか。









それでもまだ闇の中へ進みたいとあらば、

私と共に歩もうではないか。









同志よ、この旅に終焉など来ない。









果てなき道を、身が果てるまで進み続けよう。









己の中にある

底知れぬ探求心に身を任せて・・・





























- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 後書き - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -




ここまで読んでくれた皆様、ありがとうございました。


そして、すみませんでした。




全体的に悪ふざけの様でしたが、私が今までの漢字学習を経て知ることになった


「漢字の裏の事情」を少しでも感じていただけたなら幸いです。




念のため言っておきますが、私は漢字が嫌いだからこんなことをしているのではなく、


こんな諸事情を知ってもなお漢字好きのままで有り続けられたので、


同じく漢字好きの皆様にも共感してもらいたく、これらのページを作成しました。




ここまで来た皆様なら、今もなお漢字好きであると信じています。




漢字を学ぶ目的や姿勢はきっと人それぞれ違いますが、たとえ価値観が違えど


同じ学問を究める皆様は私の同志です。




是非これからも共に邁進しましょう。




by 709info