漢字七不思議

<漢字七不思議 其ノ伍>

「"正しい読み"の定義」


ふふふ・・・






もう戻れないと言うのに・・・






そこまでして沈みたいか・・・






この暗澹たる深淵






ふふふふふ・・・






・・・
















もうやめます…











勝手に始めといて何なんですが、

この話し方かなり恥ずかしいんです…。






一応「七不思議」って銘打ったからには

そういう雰囲気を醸し出そうとしてるわけですけど、




予想以上にしんどいです。






完全に寒いですよね?




「これ多分滑ってるんだろうなぁ」

「痛いなコイツって思われるんだろうなぁ」

って思いながら打ち込んでるわけです。




「20年以上前のホームページ」感も

全然拭えないし。




しかも普段小説とか読まないのに

無理に難しい言葉使おうとしてる感丸出し。




まさに恥の上塗り。




そしてコードの読みづらさ。


仕事だったら確実に叱責食らうレベルの

煩雑さですよ。






もう寝よっかな・・・






はぁ~・・・





















さぁ、始めようか。











以前、「絶対的に正しい読みは存在しない」

無責任に豪語してしまったわけだが、



では、学校の漢字テスト漢字検定では

何を"採点基準"にしているのか。






残念なことに、「辞典に載っているかどうか」

という単純なものではない。






以下の文章は、文部科学省が公開している

「教育に関する専門家会議での意見」の一部である。


(中略)

○ 子どもたちは学校教育の場以外のところでかなり常用漢字外の漢字に触れているが,一般的によく使う「訃報」や「補填」という言葉が読めていなかったり,「理由」や「玩具」について,「わけ」や「おもちゃ」と答える誤答が正答よりも多かったりする。中学生が,どの程度正確な音訓で読めているのかということを慎重に調査した上で,議論を深めていく必要がある。

(中略)

出典:文部科学省 - 資料1 専門家会議における主な意見






・・・信じられるだろうか。






「玩具」「おもちゃ」と読むのは

誤答なのだ。











もちろん、「玩具」「おもちゃ」と読ませる

辞典・辞書はいくらでもある。






それでも誤答なのだ。






なぜなら文部科学省が

そう決めた
のだから。
















一方で、漢字検定において当て字(熟字訓)

1つの出題分野として扱われている。






以前紹介した当て字「火酒」は

「ウォッカ」「ウイスキー」「しょうちゅう」

の三つの読みを持っている。






しかし、漢検協会出版の漢検漢字辞典には

「ウォッカ」のみが収録されている。

※漢検漢字辞典[第二版]






必然的に、「火酒」が漢検で出題されたときは

「ウォッカ」と解答するのが無難である。






間違っても、「ウイスキー」「しょうちゅう」

と答えてはいけない。






なぜなら漢検協会が

そう決めた
のだから。
















もうお分かりだろう。



私の伝えたい現状が。











出題者が絶対なのだ。











漢字の読みに本来「正解」はない。

なら、問題の正解を決めているのは

出題者に他ならない。






たとえ「玩具(おもちゃ)」が記載されている

辞書を何冊持ってこようと、






たとえ「玩具(おもちゃ)」の知名度の高さを示す

統計データを持ってこようと、






出題者が

「玩具(がんぐ)」と言ったら

「玩具(がんぐ)」なのだ。











詰まるところ、漢字の試験では

「典拠のあるもの」ではなく

「出題者が意図したもの」

正解としている。






「理不尽だ」と思うだろうが、現状だ。






現状なのだ・・・。






・・・





















・・・如何だっただろうか。



今宵は一段と深い闇が見えただろう。






あの漢字検定とて、結局基準は出題者



しかもその基準は何かすら公開しない。

※一級は漢検漢字辞典に載っていない単語が当然のように出る。
その単語も何を典拠にしたのかも不明なものが多い。
恐らく、漢検辞典を丸暗記しても満点は不可能。



当然、上位級で満点を取るなど至難の業だ。



ましてや、一級で満点なんて・・・











いるわけがない・・・





















!?!??!?!?!!?!!!