「熟字訓・当て字」過去問レビュー

<レビューについて>

このページでは「熟字訓・当て字」の過去問についてレビューします。
問題ごとに「基本問題」「標準問題」「上級問題」「満点阻止」
4つの難易度に分類します。

ただし、分類する際にはその当時における当て字の知名度を考慮して
分類しています。

※このページのレビューはあくまで個人的な見解です。
ご了承の上、レビューをご覧ください。


↓見たい期間をクリックしてください。(4年区切り)

平成4年~平成7年平成8年~平成11年平成12年~平成15年平成16年~平成19年平成20年~平成23年平成24年~平成27年平成28年~令和1年令和2年~令和5年

平成4年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 鴨脚樹
(いちょう)
新出
問2 鸚哥
(いんこ)
新出
問3 海胆
(うに)
新出
問4 虎魚
(おこぜ)
新出
問5 酢漿草
(かたばみ)
新出
問6 松魚
(かつお)
新出
問7 茱萸
(ぐみ)
新出
問8 海月
(くらげ)
新出
問9 辛夷
(こぶし)
新出
問10 黄楊
(つげ)
新出
問11 蛞蝓
(なめくじ)
新出
問12 合歓
(ねむ)
新出
問13 羊栖菜
(ひじき)
新出
問14 茅蜩
(ひぐらし)
新出
問15 河豚
(ふぐ)
新出
問16 酸漿
(ほおずき)
新出
問17 木瓜
(ぼけ)
新出
問18 鷦鷯
(みそさざい)
新出
問19 蜈蚣
(むかで)
新出
問20 山葵
(わさび)
新出
問21 以色列
(イスラエル)
新出
問22 甲谷陀
(カルカッタ)
新出
問23 蘇西
(スエズ)
新出
問24 和地関
(バチカン)
新出
問25 巴西
(ブラジル)
新出
問26 白露
(ペルー)
新出
問27 莫斯科
(モスクワ)
新出
問28 茂禄子
(モロッコ)
新出
問29 蘭貢
(ラングーン)
新出
問30 羅府
(ロサンゼルス)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.鸚哥
3.海胆
7.茱萸
8.海月
15.河豚
17.木瓜
20.山葵
4.虎魚
5.酢漿草
6.松魚
9.辛夷
11.蛞蝓
12.合歓
13.羊栖菜
16.酸漿
18.鷦鷯
21.以色列
23.蘇西
24.和地関
27.莫斯科
28.茂禄子
1.鴨脚樹
10.黄楊
14.茅蜩
19.蜈蚣
22.甲谷陀
25.巴西
26.白露
29.蘭貢
30.羅府

この年(1992年)から資格試験としての漢検が始まり、
後に250万人が受検する日本最大規模の検定試験へと
成長するわけです。

記念すべき第一回の1級では「熟字訓・当て字」が30問も出題されており、
内10問が外国地名からの出題です。

今見れば基本的な当て字が多いですが、当時は当て字関連の書物が少ない中
受検者たちは片っ端から当て字を覚えていったことでしょう。

正直に言うと、私自身この頃はまだ生まれてもいなかったので
当時の当て字の知名度は見当もつきません。

少なくともネットがほとんど普及していない時代だったことを考慮すると、
多くの当て字は難解だったと思われます。

平成5年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 翌檜
(あすなろ)
新出
問2 馬酔木
(あしび)
新出
問3 蠑螈
(いもり)
新出
問4 石斑魚
(うぐい)
新出
問5 牡蠣
(かき)
新出
問6 杜若
(かきつばた)
新出
問7 旗魚
(かじき)
新出
問8 羚羊
(かもしか)
新出
問9 蚰蜒
(げじげじ)
新出
問10 柘榴
(ざくろ)
新出
問11 栄螺
(さざえ)
新出
問12 紫薇
(さるすべり)
新出
問13 蒲公英
(たんぽぽ)
新出
問14 仏掌薯
(つくねいも)
新出
問15 朱鷺
(とき)
新出
問16 馴鹿
(トナカイ)
新出
問17 瞿麦
(なでしこ)
新出
問18 黄櫨
(はぜ)
新出
問19 雲雀
(ひばり)
新出
問20 酸漿
(ほおずき)
2回目
問21 亜典
(アテネ)
新出
問22 浦塩斯徳
(ウラジオストク)
新出
問23 可倫比亜
(コロンビア)
新出
問24 市俄古
(シカゴ)
新出
問25 寿府
(ジュネーブ)
新出
問26 蘇格蘭
(スコットランド)
新出
問27 西班牙
(スペイン)
新出
問28 新西蘭
(ニュージーランド)
新出
問29 白耳義
(ベルギー)
新出
問30 孟買
(ボンベイ)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
5.牡蠣
6.杜若
8.羚羊
10.柘榴
11.栄螺
13.蒲公英
16.馴鹿
22.浦塩斯徳
23.可倫比亜
24.市俄古
28.新西蘭
1.翌檜
2.馬酔木
7.旗魚
9.蚰蜒
14.仏掌薯
15.朱鷺
19.雲雀
20.酸漿
21.亜典
27.西班牙
3.蠑螈
4.石斑魚
12.紫薇
17.瞿麦
18.黄櫨
25.寿府
26.蘇格蘭
29.白耳義
30.孟買

前年度と同様に30問の当て字(うち10問が外国地名)が出題され、
1級全体として見てもかなり重要な得点源になっていたかと思います。

現在と同様、問題によって難易度の差は大きく、特に外国地名に関しては
そのまま勘で読めてしまうものからマニアックな地名まで幅広く出題されています。

「牡蠣」「蒲公英」などはこの当時から小説でも普通に使われているので
基本レベルですが、「蠑螈」「紫薇」は使用例が極端に少なかったために上級レベル
として捉えてもおかしくはないかと思います。
(今のように問題集なんかは発行されていませんでしたからね...)

平成5年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 鳳蝶
(あげはちょう)
新出
問2 木通
(あけび)
新出
問3 八仙花
(あじさい)
新出
問4 翌檜
(あすなろ)
2回目
問5 菟葵
(いそぎんちゃく)
新出
問6 虎杖
(いたどり)
新出
問7 燕子花
(かきつばた)
新出
問8 酢漿草
(かたばみ)
2回目
問9 天牛
(かみきりむし)
新出
問10 螽斯
(きりぎりす)
新出
問11 胡頽子
(ぐみ)
新出
問12 細魚
(さより)
新出
問13 大口魚
(たら)
新出
問14 石竜子
(とかげ)
新出
問15 沙魚
(はぜ)
新出
問16 羊栖菜
(ひじき)
2回目
問17 告天子
(ひばり)
新出
問18 鬼灯
(ほおずき)
新出
問19 吹螺
(ほらがい)
新出
問20 野木瓜
(むべ)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.鳳蝶
4.翌檜
5.菟葵
7.燕子花
13.大口魚
18.鬼灯
19.吹螺
2.木通
8.酢漿草
9.天牛
10.螽斯
11.胡頽子
12.細魚
14.石竜子
16.羊栖菜
3.八仙花
6.虎杖
15.沙魚
17.告天子
20.野木瓜

外国地名は無くなり、植物系動物系の当て字のみで構成されています。
感覚的には前回よりも当て字の難易度が上がったことで、
点が稼ぎづらい回になったかと思われます。

極端に難しい当て字はありませんが、強いて言うなら用例の少ない
「八仙花」「野木瓜」などが難問だったかと思います。
(「あじさい」を「八仙花」と記した書物はほぼ無いですよね)

3回目の漢検ということで、初回から挑戦し続けた受検者は何となく
熟字訓・当て字の傾向が見えてきたころだと思います。
(植物系・動物系は毎回必ず出題される/たまに外国地名)

平成6年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 牽牛花
(あさがお)
新出
問2 海豹
(あざらし)
新出
問3 覆盆子
(いちご)
新出
問4 海胆
(うに)
2回目
問5 蕪菁
(かぶ)
新出
問6 山梔子
(くちなし)
新出
問7 萵苣
(ちしゃ)
新出
問8 黄楊
(つげ)
2回目
問9 躑躅
(つつじ)
新出
問10 蕃椒
(とうがらし)
新出
問11 玉蜀黍
(とうもろこし)
新出
問12 茄子
(なす)
新出
問13 甜瓜
(まくわうり)
新出
問14 角鴟
(みみずく)
新出
問15 虎耳草
(ゆきのした)
新出
問16 諳厄里亜
(イギリス)
新出
問17 応帝亜
(インド)
新出
問18 和蘭
(オランダ)
新出
問19 爪哇
(ジャワ)
新出
問20 墨加
(メッカ)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.海豹
4.海胆
10.蕃椒
11.玉蜀黍
12.茄子
18.和蘭
3.覆盆子
5.蕪菁
6.山梔子
8.黄楊
9.躑躅
14.角鴟
1.牽牛花
7.萵苣
13.甜瓜
15.虎耳草
17.応帝亜
19.爪哇
20.墨加
16.諳厄里亜

外国地名が復活し、20問中5問に割り当てられました。
この頃は熟字訓・当て字の構成がコロコロ変わっており、
受検者にとっては対策が非常に難しかったと思います。
(というよりこの時の漢検はまだ「試しに受けてみる」くらいの感覚だったのかも)

満点を狙う受検者がいたのかは分かりませんが、この時点で「16.諳厄里亜」という
満点阻止と思われても不思議ではない超難問が出題されました。
(ラテン語由来の当て字ですが、恐らく今の漢検で出されても正答率ほぼ0%ですね)

前回に比べれば難易度が上手くばらけていますが、その分難問が
多くなってしまい、全体としては難化している印象です。

平成6年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 信天翁
(あほうどり)
新出
問2 石決明
(あわび)
新出
問3 車前草
(おおばこ)
新出
問4 水鶏
(くいな)
新出
問5 海月
(くらげ)
2回目
問6 秋桜
(コスモス)
新出
問7 石榴
(ざくろ)
新出
問8 柳葉魚
(ししゃも)
新出
問9 衣魚
(しみ)
新出
問10 忍冬
(すいかずら)
新出
問11 蜥蜴
(とかげ)
新出
問12 風信子
(ヒヤシンス)
新出
問13 樹懶
(なまけもの)
新出
問14 合歓
(ねむ)
2回目
問15 蚯蚓
(みみず)
新出
問16 木槿
(むくげ)
新出
問17 山葵
(わさび)
2回目
問18 埃及
(エジプト)
新出
問19 希臘
(ギリシャ)
新出
問20 西蔵
(チベット)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.信天翁
5.海月
6.秋桜
7.石榴
8.柳葉魚
11.蜥蜴
14.合歓
15.蚯蚓
17.山葵
2.石決明
3.車前草
4.水鶏
9.衣魚
12.風信子
13.樹懶
18.埃及
19.希臘
20.西蔵
10.忍冬
16.木槿

今回は20問中3問が外国地名になっており、
今までよりも点が取りやすい回になったかと思います。

植物・動物系の当て字も全体的にやや易しく、今の時代の受検者なら
ほとんどの方が満点を狙えるレベルです。

依然として「10.忍冬」「16.木槿」は当時としては上級レベルの当て字
であったと思われますが、この2つ以外は特に手が止まるような問題では
無いと思われます。

(今回もしかしたら20点満点の受検者も多かったのでは...)

平成6年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 海参
(いりこ)
新出
問2 春告鳥
(うぐいす)
新出
問3 浮塵子
(うんか)
新出
問4 堅魚
(かつお)
新出
問5 山茶花
(さざんか)
新出
問6 仙人掌
(サボテン)
新出
問7 羊歯
(しだ)
新出
問8 胡蜂
(すずめばち)
新出
問9 玄鳥
(つばめ)
新出
問10 馴鹿
(トナカイ)
2回目
問11 瞿麦
(なでしこ)
2回目
問12 大熊猫
(パンダ)
新出
問13 蘭草
(ふじばかま)
新出
問14 時鳥
(ほととぎす)
新出
問15 吾亦紅
(われもこう)
新出
問16 廈門
(アモイ)
新出
問17 択捉
(えとろふ)
新出
問18 瑞典
(スウェーデン)
新出
問19 新西蘭
(ニュージーランド)
2回目
問20 海智
(ハイチ)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
4.堅魚
5.山茶花
6.仙人掌
8.胡蜂
10.馴鹿
12.大熊猫
15.吾亦紅
17.択捉
19.新西蘭
1.海参
2.春告鳥
7.羊歯
9.玄鳥
11.瞿麦
14.時鳥
18.瑞典
3.浮塵子
13.蘭草
16.廈門
20.海智

出題の形式は未だ安定していませんが、
前回と同様、当て字のレベルはそこまで高くはない印象です。

ここへ来て日本の地名「17.択捉」が出題され、当時の受検者も
ちょっと面食らったかと思われます。
(初回からまだ3年目なので、そこまで驚かないかな・・・)

今でもクイズ番組などで頻出の「仙人掌」「馴鹿」
子どもの名前にもなって一時期話題になった「大熊猫」など、
お馴染みの当て字もいくつか出題されてますね。

今回も例年通り点の取りやすい分野になったかと思われます。

平成7年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 善知鳥
(うとう)
新出
問2 金糸雀
(カナリア)
新出
問3 椿象
(かめむし)
新出
問4 紙撚
(こより)
新出
問5 朱欒
(ザボン)
新出
問6 雀斑
(そばかす)
新出
問7 冬青
(そよご)
新出
問8 土筆
(つくし)
新出
問9 蟾蜍
(ひきがえる)
新出
問10 山桜桃
(ゆすらうめ)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
4.紙撚
8.土筆
2.金糸雀
3.椿象
5.朱欒
6.雀斑
1.善知鳥
7.冬青
9.蟾蜍
10.山桜桃

今回から、現在と同じ10問ずつの出題形式に変更されました。
前回に比べて出題数が半減し、一生懸命当て字を覚えてきた受検者にとっては
ちょっと痛い形式変更になったかと思います。

当時の問題集や辞典の出版状況を加味すれば、「7.冬青」「10.山桜桃」
知名度も低く、難問扱いにしても不思議ではないかと...

前年度よりも問題数が少ない上に当て字の難易度が上がり、
点が稼ぎづらい回になったかと思います。

平成7年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 蛤仔
(あさり)
新出
問2 生姜
(しょうが)
新出
問3 鶤鶏
(とうまる)
新出
問4 心太
(ところてん)
新出
問5 熨斗
(のし)
新出
問6 天糸瓜
(へちま)
新出
問7 孑孒
(ぼうふら)
新出
問8 色丹
(しこたん)
新出
問9 諾威
(ノルウェー)
新出
問10 澳門
(マカオ)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.蛤仔
2.生姜
4.心太
5.熨斗
6.天糸瓜
7.孑孒
8.色丹
3.鶤鶏
9.諾威
10.澳門

このタイミングでなぜか地名が復活
日本の地名「8.色丹」が出題されていますが、中学の教科書にも
記載されていますので常識の範囲内かと思われます。
(この当時から地理って中学でも習うよね...?)

前半7つの当て字は基本的なものが多いですが、「6.天糸瓜」に関しては
一般的な表記ではないため、(「糸瓜」の方が主流ですよね)
考えすぎて間違えてしまう人も多かったのでは...?

前回よりも若干易しめにはなったものの、この時点ではまだ過去問も問題集も少なく
多くの受検者を悩ませたのではないでしょうか。

平成7年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 鳶尾
(いちはつ)
新出
問2 荵冬
(すいかずら)
新出
問3 三和土
(たたき)
新出
問4 海嘯
(つなみ)
新出
問5 魚籠
(びく)
新出
問6 天鵝絨
(ビロード)
新出
問7 蜀魂
(ほととぎす)
新出
問8 雪特尼
(シドニー)
新出
問9 塞爾維
(セルビア)
新出
問10 丁抹
(デンマーク)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.荵冬
3.三和土
6.天鵝絨
7.蜀魂
10.丁抹
1.鳶尾
4.海嘯
5.魚籠
8.雪特尼
9.塞爾維

前回より数段階もレベルが上がったような気がします。
強いて言えば「3.三和土」「7.蜀魂」あたりが基本レベル寄りですが、
その他の問題は全体的に知名度が低く、当時を基準に考えれば
かなり難しめだったはずです。

特に外国地名3問の難化は激しく、「9.塞爾維」に関してはほぼ満点阻止と
見なしてもいいかもしれません。
この時期はまだ漢検が始まって4年目ということもあり、協会の方々も
熟字訓・当て字の方向性を模索していたことでしょう。
(やさしめ or 難問ぞろい or 満点阻止を1問)

平成8年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 皁莢
(さいかち)
新出
問2 卓袱台
(ちゃぶだい)
新出
問3 満天星
(どうだんつつじ)
新出
問4 面皰
(にきび)
新出
問5 海狸
(ビーバー)
新出
問6 鞦韆
(ブランコ)
新出
問7 虎落
(もがり)
新出
問8 烏克蘭
(ウクライナ)
新出
問9 戈壁
(ゴビ)
新出
問10 新嘉坡
(シンガポール)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.卓袱台
3.満天星
4.面皰
6.鞦韆
5.海狸
10.新嘉坡
1.皁莢
7.虎落
8.烏克蘭
9.戈壁

全体的に難易度にばらつきがあるものの、
上級レベルと思われる当て字が依然として多めです。

かつては得点源だったこの分野も、この頃からは本格的に難しい
当て字が頻繁に出題されるようになり
、ようやく1級らしく(?)なってきた気がします。
「9.戈壁」は初見の方にとってはもはや外国地名なのかも怪しいくらい
だったと思われますが、そこまでマニアックな地名ではないので(→ゴビ砂漠)
対応できた方も若干名いらっしゃったかもしれません。

既出問題もなく、合格ラインの8点を超えるのも難しい印象です。

平成8年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 八仙花
(あじさい)
2回目
問2 沙蚕
(ごかい)
新出
問3 覇王樹
(サボテン)
新出
問4 縕袍
(どてら)
新出
問5 麺麭
(パン)
新出
問6 海扇
(ほたてがい)
新出
問7 澪標
(みおつくし)
新出
問8 亜爾然丁
(アルゼンチン)
新出
問9 維納
(ウィーン)
新出
問10 墨西哥
(メキシコ)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
3.覇王樹
5.麺麭
8.亜爾然丁
1.八仙花
2.沙蚕
7.澪標
9.維納
10.墨西哥
4.縕袍
6.海扇

前回と同じく、基本から上級まで程よく散らばっています。
「8.亜爾然丁」は一見難しそうで意外と勘で読めそうな気がしますが、
実際はどうなのでしょうか。(すでに知っているからそう思うだけなのかも)

この頃から、過去に出題された当て字がもう一度出ることが多くなります。
(今回の場合、「1.八仙花」がH5-2で既出)
とはいえまだほとんどの当て字が新出なので、対策は大変だったと思われます。

植物系・動物系が多く出題されることは当時の受検者も想定済みだったとは思いますが、
物・事象の当て字は毎回1~2問程度しか出題されず、ここでの「4.縕袍」
かなりの難問だったと思われます。(ほぼ満点阻止?)

全体としては例年通りのレベルだと思われます。

平成8年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 四阿
(あずまや)
新出
問2 鉄漿
(おはぐろ)
新出
問3 山梔子
(くちなし)
2回目
問4 九十九折
(つづらおり)
新出
問5 鳩尾
(みぞおち)
新出
問6 胡籙
(やなぐい)
新出
問7 木菟
(みみずく)
新出
問8 蘇格
(スコットランド)
新出
問9 新約克
(ニューヨーク)
新出
問10 芬蘭
(フィンランド)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
3.山梔子
4.九十九折
10.芬蘭
1.四阿
2.鉄漿
5.鳩尾
7.木菟
6.胡籙
8.蘇格
9.新約克

前半7問に関してはバランスよく難易度が割り当てられており、
受検者の実力を幅広く試すことができたかと思います。

ただ、外国地名に関してはレベルの高い出題が続いており、
同じ「ニューヨーク」でもわざわざ難しい方の表記「9.新約克」を選ぶあたり、
協会の意地悪な(?)姿勢がうかがえます。(普通は「紐育」ですよね)

少し気がかりなのが、何気に植物・動物系以外の当て字が多いことです。
今までの傾向としては「植物・動物系」が多く出題されているので、
この分野だけを意識して勉強してきた受検者にとっては憂き目を見ることに
なったかもしれません。

前回よりも若干レベルが上がったかと思われます。

平成9年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 醬蝦
(あみ)
新出
問2 膃肭臍
(おっとせい)
新出
問3 紅娘
(てんとうむし)
新出
問4 花楸樹
(ななかまど)
新出
問5 熨斗
(のし)
2回目
問6 燐寸
(マッチ)
新出
問7 翻車魚
(まんぼう(ざめ))
新出
問8 巴勒斯旦
(パレスチナ)
新出
問9 漢堡
(ハンブルク)
新出
問10 秘露
(ペルー)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.膃肭臍
5.熨斗
6.燐寸
7.翻車魚
3.紅娘
9.漢堡
10.秘露
1.醬蝦
4.花楸樹
8.巴勒斯旦

前回よりもさらに難易度の振れ幅が大きくなり、
外国地名は相変わらず難しめです。
特に「9.巴勒斯旦」なんかは音読みで推測して「パキスタン」と答えた方が
結構いそうですね。(ちなみに「巴基斯坦」がパキスタンです)
これだけ紛らわしい当て字をわざわざ出題するのは、もはや悪意すら感じます。
(逆にこれだけ紛らわしいとある程度は話題になってたのかな?)
(いや...今みたいにネットは普及してないからなぁ...)

今では1級の定番である「1.醬蝦」「4.花楸樹」も、この回が新出ということで
上級レベルに割り当てました。

今回は満点阻止問題の登場もあって、
合格ライン(8点)を超えるのは非常に難しかったかと思います。

平成9年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 水鶏
(くいな)
2回目
問2 針魚
(さより)
新出
問3 獅子女
(スフィンクス)
新出
問4 蛞蝓
(なめくじ)
2回目
問5 凌霄花
(のうぜんかずら)
新出
問6 金縷梅
(まんさく)
新出
問7 水蠆
(やご)
新出
問8 柬蒲寨
(カンボジア)
新出
問9 蘇士
(スエズ)
新出
問10 華盛頓
(ワシントン)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.水鶏
2.針魚
3.獅子女
4.蛞蝓
10.華盛頓
7.水蠆
8.柬蒲寨
9.蘇士
5.凌霄花
6.金縷梅

前回に比べれば若干易しくなりましたが、依然として
難しめの問題が散見されますね。

外国地名3問は標準的な難易度にとどまり、代わりに植物系の当て字2つ
「5.凌霄花」「6.金縷梅」が勝負所になったようです。

この回で登場した「10.華盛頓」が、まさか20年後の外国地名復活回(H29-1)
選ばれるとは誰も思わなかったことでしょう。

どうでもいいことですが、「3.獅子女」が漢検本試に出るのは
ちょっと違和感を感じますね。(なんだか漢検らしくないような...)

平成9年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 海鷂魚
(えい)
新出
問2 雪花菜
(おから)
新出
問3 拳螺
(さざえ)
新出
問4 山毛欅
(ぶな)
新出
問5 木天蓼
(またたび)
新出
問6 零余子
(ぬかご)
新出
問7 洋墨
(インク)
新出
問8 牛津
(オックスフォード)
新出
問9 捏巴爾
(ネパール)
新出
問10 費府
(フィラデルフィア)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.雪花菜
3.拳螺
4.山毛欅
7.洋墨
8.牛津
1.海鷂魚
5.木天蓼
6.零余子
9.捏巴爾
10.費府

全体として見れば難易度は下がっているのですが、
露骨な満点阻止問題「10.費府」が出題され、
「意地でも満点取らせてなるものか」という協会の思惑がにじみ出ている気がします。
(この頃はまだネットもあまり普及していないということを念頭においてください)

実は正岡子規の著書「病牀六尺」にも「費府(フィラデルフィア)」は記載されているのですが、
これだけ長い読みの当て字がまさか試験に出されるとは思いもしなかったことでしょう。
(漢字の試験で「フィラデルフィア」を書かせるってすごいよね)

最後以外の9問は特に難しい問題ではありませんが、
それでも当て字に関する基本~標準レベルの知識が
依然として必要
なのは言うまでもありませんね。

平成10年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 蝌蚪
(おたまじゃくし)
新出
問2 蹈鞴
(たたら)
新出
問3 哨吶
(チャルメラ)
新出
問4 羊栖菜
(ひじき)
3回目
問5 海扇
(ほたてがい)
2回目
問6 釦鈕
(ボタン)
新出
問7 不如帰
(ほととぎす)
新出
問8 亜馬森
(アマゾン)
新出
問9 科威都
(クウェート)
新出
問10 呉呂茶
(クロアチア)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
4.羊栖菜
7.不如帰
8.亜馬森
3.哨吶
5.海扇
6.釦鈕
1.蝌蚪
2.蹈鞴
10.呉呂茶
9.科威都

上級レベルの当て字が3つも出題されている上に、
前回の「フィラデルフィア」を上回る超マニアックな地名「9.科威都」が登場しました。

「1.蝌蚪」「2.蹈鞴」は新出で知名度も低く、「10.呉呂茶」も音で推測するには
多少無理がある難問だと思われます。
(一方で覚えやすい当て字なのかもしれませんが...)

「9.科威都」に関しては、もはや高校地理の試験でもなかなか出ないような
希少な地名
です。(←地理履修生の個人的な感想です)
なぜこの当て字を出題したのか、漢検の方向性に疑問を感じます。

この回に関しては、10点満点どころか合格ライン(8点)を超えるのも大変な
状況
だったと思われます。

平成10年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 虎魚
(おこぜ)
2回目
問2 杜若
(かきつばた)
2回目
問3 罌粟
(けし)
新出
問4 油漆
(ペンキ)
新出
問5 紫丁香花
(ライラック)
新出
問6 海獺
(らっこ)
新出
問7 坩堝
(るつぼ)
新出
問8 以色列
(イスラエル)
2回目
問9 堪塞加
(カムチャッカ)
新出
問10 伯爾西
(ブラジル)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.虎魚
2.杜若
4.油漆
6.海獺
7.坩堝
8.以色列
10.伯爾西
3.罌粟
5.紫丁香花
9.堪塞加

前回同様、上級レベルの当て字が散見されます。

四字熟語かと見紛う「5.紫丁香花」や、マニアックかつ推測不可能な「9.堪塞加」までが
一度に出題されるという容赦なしの回が続いていますね。
「3.罌粟」は上級かちょっと微妙ですが、新出なので今回は難問扱い)

原則として、上級問題が10問中2問以下であれば合格ライン(8点)が現実的になりますが、
3問以上となると1級合格までのハードルが大幅に上がってしまいます。

協会の気分次第(?)で回ごとの難易度が左右されるのはどうかと思いますが...
(いっそのこと、「前半5問は基本、中盤3問は標準、後半2問は上級」
みたいに決めておいてほしい)

平成10年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 牽牛花
(あさがお)
2回目
問2 蜚蠊
(ごきぶり)
新出
問3 海鼠腸
(このわた)
新出
問4 顳顬
(こめかみ)
新出
問5 三鞭酒
(シャンパン)
新出
問6 洋琴
(ピアノ)
新出
問7 猟虎
(らっこ)
新出
問8 雅典
(アテネ)
新出
問9 新嘉坡
(シンガポール)
2回目
問10 斯干釐那委阿
(スカンジナビア)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
5.三鞭酒
6.洋琴
7.猟虎
9.新嘉坡
2.蜚蠊
3.海鼠腸
4.顳顬
8.雅典
1.牽牛花
10.斯干釐那委阿

全体的には標準レベルですが、インパクト抜群の
「10.斯干釐那委阿」がこの回で登場しました。

一応、無理やり読んで「シカンリナイア」から「スカンジナビア」を
連想できるかもしれないということでギリ上級レベルに
収まっていると思います。(至難の業)

その他の9問はある程度良心的な難易度に収まっているので、
合格ライン(8点)を超えるのはそこまで難しくはなかったはずです。
(ただ「1.牽牛花」は書物での使用例も少なく、難しめだったかと...)

平成11年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 土瀝青
(アスファルト)
新出
問2 長尾驢
(カンガルー)
新出
問3 辛夷
(こぶし)
2回目
問4 柳葉魚
(ししゃも)
2回目
問5 塘蒿
(セロリ)
新出
問6 海星
(ひとで)
新出
問7 弥撒
(ミサ)
新出
問8 牙買加
(ジャマイカ)
新出
問9 阿媽港
(マカオ)
新出
問10 俄羅斯
(ロシア)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.長尾驢
4.柳葉魚
6.海星
1.土瀝青
3.辛夷
5.塘蒿
7.弥撒
8.牙買加
9.阿媽港
10.俄羅斯

例年通りの難易度ではありつつも、またもや外国地名の難問
配置されています。

ちなみに「10.俄羅斯」は辞典によっては「オロシャ」などの読みも載っていますが、
標準解答は「ロシア」です。(協会が基準)
恐らく満点阻止のつもりで出題したのでしょう。
でも残念ながらそこまで難しくはないです。(←意地っ張り)

前半の7問は比較的易しめの当て字が多いので合格点は狙いやすいのですが、
やはり満点獲得は難しい回だったと思われます。

平成11年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 骰子
(さいころ)
新出
問2 鱠残魚
(しらうお)
新出
問3 玉蜀黍
(とうもろこし)
2回目
問4 樹懶
(なまけもの)
2回目
問5 鹿尾菜
(ひじき)
新出
問6 蚯蚓
(みみず)
2回目
問7 寄生木
(やどりぎ)
新出
問8 緑威
(グリニッジ)
新出
問9 塞爾維
(セルビア)
2回目
問10 巴達
(バグダッド)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
3.玉蜀黍
4.樹懶
5.鹿尾菜
6.蚯蚓
7.寄生木
1.骰子
8.緑威
2.鱠残魚
9.塞爾維
10.巴達

前半7問は基本問題が多い一方で、後半3問は相変わらず難問ぞろいです。
ただし、例年よりも既出問題が多めです。(当時においては)

「8.緑威」は上級にすべきか悩ましい所ですが、
一度見たことのある方ならおそらく「緑→グリーン→グリニッジ」で
覚えやすかったのではないかと推測しています。
(あと2つ「9.塞爾維」「10.巴達」は余裕で上級行き)

ちなみに「9.塞爾維」はH7-3で出題済みですが、この頃から過去問対策が
有効と見なされていたのかはちょっと微妙ですし、
当時は過去問が入手しづらいことも考慮に入れれば、上級と見なして
間違いないと思われます。
(今みたいに過去問のお取り寄せなども出来ない頃だったので...)

平成11年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 石決明
(あわび)
2回目
問2 鳶尾
(いちはつ)
2回目
問3 善知鳥
(うとう)
2回目
問4 沢瀉
(おもだか)
新出
問5 慈姑
(くわい)
新出
問6 海嘯
(つなみ)
2回目
問7 鳳梨
(パイナップル)
新出
問8 瑞西
(スイス)
新出
問9 的木児
(ティモール)
新出
問10 威内斯
(ベニス)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
7.鳳梨
8.瑞西
1.石決明
2.鳶尾
3.善知鳥
6.海嘯
9.的木児
4.沢瀉
5.慈姑
10.威内斯

今回は極端に難しい当て字は出題されていませんね。
とはいえ、全体的に標準・上級レベルの当て字が増え、
得点が稼ぎづらい回になったかと思います。
「4.沢瀉」「5.慈姑」は今回が新出なので上級扱い)

今回の「10.威内斯」のように、見た目が特に印象に残らない(←主観)当て字は
何気に正解率が低いかと思われます。
「9.的木児」は結構印象が強いと思われますが、どうでしょうか...)

この頃になると、「いくつかは過去問から出題されてるな」と気付く受検者も
増えてきたかと思います。インターネット黎明期を経てネットが徐々に普及し始め、
「有効な漢検1級対策について互いに情報交換しあう」
という情報戦が始まる頃であったと推測しています。

平成12年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 梭魚
(かます)
新出
問2 天牛
(かみきりむし)
2回目
問3 大角豆
(ささげ)
新出
問4 殺陣
(たて)
新出
問5 凌霄花
(のうぜんかずら)
2回目
問6 豪猪
(やまあらし)
新出
問7 木天蓼
(またたび)
2回目
問8 哀瓜多
(エクアドル)
新出
問9 白爾鄰
(ベルリン)
新出
問10 羅府
(ロサンゼルス)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.天牛
7.木天蓼
1.梭魚
4.殺陣
5.凌霄花
6.豪猪
3.大角豆
8.哀瓜多
9.白爾鄰
10.羅府

外国地名がかつての難易度に戻ってしまいました。

ただでさえ前半7問が標準・上級寄りにもかかわらず、後半3問で
止めを刺しに来たような印象です。

今でこそ「3.大角豆」「5.凌霄花」は基本問題扱いですが、当時の知名度は
低いかと思われます。(ちなみに「5.凌霄花」はH9-2で既出)

その2つで十分ではないかと私は思うのですが、この時の漢検協会には
慈悲の心は微塵も残っていないようでした。

平成12年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 秧鶏
(くいな)
新出
問2 朱欒
(ザボン)
2回目
問3 合歓
(ねむ)
3回目
問4 飯匙倩
(はぶ)
新出
問5 山毛欅
(ぶな)
2回目
問6 海扇
(ほたてがい)
3回目
問7 翻車魚
(まんぼう(ざめ))
2回目
問8 阿耳蘭
(アイルランド)
新出
問9 雪特尼
(シドニー)
2回目
問10 瑞典
(スウェーデン)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.朱欒
3.合歓
7.翻車魚
8.阿耳蘭
1.秧鶏
4.飯匙倩
5.山毛欅
6.海扇
9.雪特尼
10.瑞典

前回とは打って変わって、全体的にレベルが1段階下がったような印象です。
既出問題の数も急激に増え、過去問対策がより一層有効になったかと思います。

この頃になると全体に対する既出問題の割合も高くなり、
当時の受検者は「漢検の出題傾向」に嫌でも勘付いたかと思われます。

「9.雪特尼」もH7-3で既出である上に「雪」という印象的な漢字、
そしてよく見ると音読みで当てられていることにも気付けるため、
一度見たことのある方は覚えやすかったかと思われます。

今回は特別難しい当て字が無く、10点満点を取った受検者も多かった
かもしれませんね。

平成12年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 虎杖
(いたどり)
2回目
問2 蟒蛇
(うわばみ)
新出
問3 浮塵子
(うんか)
2回目
問4 掏摸
(すり)
新出
問5 繁縷
(はこべ)
新出
問6 木乃伊
(ミイラ)
新出
問7 海鞘
(ほや)
新出
問8 諾威
(ノルウェー)
2回目
問9 巴勒斯旦
(パレスチナ)
2回目
問10 華盛頓
(ワシントン)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
5.繁縷
6.木乃伊
10.華盛頓
1.虎杖
3.浮塵子
4.掏摸
7.海鞘
8.諾威
2.蟒蛇
9.巴勒斯旦

全体的に難易度が上手くばらけてはいますが、初挑戦の方にとっては
合格ラインを狙うのは若干難しかったのではないかと思います。

「9.巴勒斯旦」は2回目の出題になりますが、過去問対策を行っていなかった受検者は
ほぼ全滅だったのではないかと思われます。
(H9-1のレビューを参照)

この時点で「10.華盛頓」は2度目の出題になりますが、今後まさかのタイミングで
3度目の登場
を果たします。
全体的に見れば、良くも悪くも例年通りの難易度だったのではないかと...

平成13年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 檸檬
(レモン)
新出
問2 鹹草
(あしたば)
新出
問3 番紅花
(サフラン)
新出
問4 木菟
(みみずく)
2回目
問5 沓手鳥
(ほととぎす)
新出
問6 細魚
(さより)
2回目
問7 驀地
(まっしぐら)
新出
問8 埃及
(エジプト)
2回目
問9 耶路撒冷
(エルサレム)
新出
問10 墨西哥
(メキシコ)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.檸檬
3.番紅花
4.木菟
6.細魚
7.驀地
2.鹹草
5.沓手鳥
8.埃及
10.墨西哥
9.耶路撒冷

この回は、「漢検漢字辞典(初版)」が発行されてから最初の漢検本試になります。

全体としては易しめの難易度ですが、「9.耶路撒冷」に関しては
満点阻止問題と見なして間違いないと思います。

当時はまだ外国地名が普通に出題されていたことを考慮しても、これだけマニアックな地名まで
対応できた受検者は指折り数えるほどしかいなかったでしょう。

漢検辞典には記載されておらず、他の書物でもまず見かけない上、いまネットで検索しても
有力な情報がほとんどヒットしません。(ほぼ中国サイト)

他の9問が比較的解きやすいのが唯一の救いですが、満点を狙っているリピーターにとっては
「9.耶路撒冷」は大きな壁になったのではないかと推測されます。

平成13年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 花楸樹
(ななかまど)
2回目
問2 覆盆子
(いちご)
2回目
問3 酸漿
(ほおずき)
3回目
問4 醤蝦
(あみ)
新出
問5 海驢
(あしか)
新出
問6 顳顬
(こめかみ)
2回目
問7 翻筋斗
(もんどり)
新出
問8 芬蘭
(フィンランド)
2回目
問9 孟買
(ボンベイ)
2回目
問10 以色列
(イスラエル)
3回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
5.海驢
6.顳顬
7.翻筋斗
1.花楸樹
2.覆盆子
3.酸漿
8.芬蘭
10.以色列
4.醤蝦
9.孟買

前回と打って変わって「満点阻止」と思われる問題はなく、
基本~上級レベルまで上手いこと難易度が割り振られている印象です。
既出問題の割合も多く、過去問対策の効果覿面な回ですね。

とはいっても、このころはまだ漢検漢字辞典(初版)が発行されてから1年も経っていない
ことを考えると、熟字訓・当て字を網羅的に学習するのは大変だったと思います。
(端的に言えば、漢検辞典の索引当て字を半年くらいで覚えるようなものです。)

当時の受検者たちがどの問題集を入手していたかにもよりますが、
「4.醤蝦」「9.孟買」あたりはまだ知名度も低く、対応が難しかったと予想されます。

平成13年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 蕃椒
(とうがらし)
2回目
問2 虎耳草
(ゆきのした)
2回目
問3 羊歯
(しだ)
2回目
問4 老海鼠
(ほや)
新出
問5 長尾驢
(カンガルー)
2回目
問6 角子
(みずら)
新出
問7 三和土
(たたき)
2回目
問8 加布爾
(カブール)
新出
問9 白耳義
(ベルギー)
2回目
問10 聖林
(ハリウッド)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.蕃椒
5.長尾驢
7.三和土
10.聖林
3.羊歯
4.老海鼠
9.白耳義
2.虎耳草
6.角子
8.加布爾

前回よりも若干難易度の振れ幅が大きくなったような気がします。
(私の感覚の問題かもしれませんが・・・)

「5.長尾驢」「10.聖林」などのメジャーな当て字から、
「6.角子」「8.加布爾」などのクセのある難問が幅広く含まれており、
受検者の実力を測るには持って来いの回だったと思います。

ちなみに「カブール」はアフガニスタンの首都ですが、おそらくこの都市名自体
認知度が低かったはずです。この頃になっても協会の気まぐれ(?)な奇問攻めは
未だに続いていたようです。

平成14年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 辛夷
(こぶし)
3回目
問2 馬酔木
(あせび)
2回目
問3 燭魚
(はたはた)
新出
問4 水鶏
(くいな)
3回目
問5 蜀魂
(ほととぎす)
2回目
問6 金雀児
(エニシダ)
新出
問7 胡籙
(やなぐい)
2回目
問8 紐育
(ニューヨーク)
新出
問9 克什米爾
(カシミール)
新出
問10 黎巴嫩
(レバノン)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.辛夷
2.馬酔木
3.燭魚
4.水鶏
5.蜀魂
8.紐育
6.金雀児
7.胡籙
10.黎巴嫩
9.克什米爾

前半は簡単な当て字(既出問題)が続きますが、
後半で漢検協会の本性(?)が露になりました。

「10.黎巴嫩」は音でなんとなく推測できなくもないですが、
「9.克什米爾」は知らなければお手上げな上、書物で見かけることも
ほとんどない
という激ムズ問題です。

前半7問はまだ良心的な問題が続いているので合格点は狙いやすいですが、
満点を狙うにはどうしても9問目が壁になってしまいます。

簡単には満点をあげたくないという協会の思いも重々承知ですが、
今回も露骨な手段に出たなと感じております。
(でもだからこそ1級リピーターが多いのかな...?)

平成14年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 枸橘
(からたち)
新出
問2 羅漢柏
(あすなろ)
新出
問3 柳葉魚
(ししゃも)
3回目
問4 木菟
(みみずく)
3回目
問5 翻車魚
(まんぼう(ざめ))
3回目
問6 樹懶
(なまけもの)
3回目
問7 後朝
(きぬぎぬ)
新出
問8 維納
(ウィーン)
2回目
問9 俄羅斯
(ロシア)
2回目
問10 西蔵
(チベット)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
3.柳葉魚
4.木菟
5.翻車魚
6.樹懶
7.後朝
1.枸橘
2.羅漢柏
8.維納
10.西蔵
9.俄羅斯

今回は人それぞれ難易度の感じ方が大きく異なるのではないかと...

「7.後朝」は私の高校時代の古典でよく見かけましたが、
これは人それぞれ出身校によって違うと思いますので、ちょっと分類が難しいです。

「8.維納」「10.西蔵」も人によっては簡単なのですが、今までどんな書物を
読んできたかによって出来が左右されると思います。

初見では難しい「9.俄羅斯」も、実はH11-1で出題済みです。
受検者たちが日頃どんな方法で漢字学習を行っているかで、
全体の正答率が大幅に変動する回だと私は捉えております。

平成14年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 海扇
(ほたてがい)
4回目
問2 通草
(あけび)
新出
問3 水雲
(もずく)
新出
問4 慈姑
(くわい)
2回目
問5 羊栖菜
(ひじき)
4回目
問6 車前草
(おおばこ)
2回目
問7 裲襠
(うちかけ)
新出
問8 虎魚
(おこぜ)
3回目
問9 螻蛄
(けら)
新出
問10 猟虎
(ラッコ)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.通草
3.水雲
6.車前草
8.虎魚
10.猟虎
1.海扇
4.慈姑
5.羊栖菜
9.螻蛄
7.裲襠

今回から外国地名は無くなり、代わりに植物・動物系の当て字が
多く出題されるようになりました。

出題傾向こそは変わったものの、当て字のレベルは特に変化はなく
全体的には例年通りの得点率であったと推測しています。

しかし今でこそ難問扱いはされませんが、「7.裲襠」は当時の受検者にとっては
難しい当て字だったと思います。(衣服系の当て字は基本覚えづらい)
でも正直この感覚には個人差があると思いますので、人によっては簡単だったかもしれません。
(実際どうなんでしょう...?意外とみんな解けてたのかな...)

「5.羊栖菜」もどちらかと言えば「鹿尾菜」の方を覚えていた人が
多かったと思いますが、これも個人差が大きいはずなのでとりあえず「標準」で。

「外国地名が1問も出題されない」という歴史的な回になりましたが、
結局は「当て字の基本知識が必須」「過去問対策が有効」という要素は
例年通りに引き継がれていることが分かります。

平成15年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 蟒蛇
(うわばみ)
2回目
問2 醤蝦
(あみ)
2回目
問3 香蕈
(しいたけ)
新出
問4 蜚蠊
(ごきぶり)
2回目
問5 蹈鞴
(たたら)
2回目
問6 罌粟
(けし)
2回目
問7 石決明
(あわび)
3回目
問8 翻筋斗
(もんどり)
2回目
問9 天鵝絨
(ビロード)
2回目
問10 秧鶏
(くいな)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
3.香蕈
4.蜚蠊
8.翻筋斗
1.蟒蛇
2.醤蝦
6.罌粟
7.石決明
9.天鵝絨
10.秧鶏
5.蹈鞴

今回も問題の難易度が上手くばらけており、
かつてないほどに既出問題の割合が高いという衝撃的な回です。

当時における「5.蹈鞴」はちょっと難しかったかもしれませんが、
それ以外はしっかり当て字学習をしていれば十分に点が稼げたかと思われます。

前回と同じく外国地名が出題されなくなった上に、以前のような明らかな満点阻止問題は
見受けられなくなり、平和な(?)試験になったかと思います。

完全に個人的な話ですが、昔はよく「9.天鵝絨」を「ビロード」か「ビードロ」で
いつも迷っていました。
でもある時、平仮名で「びろうど」と書かれている書物を見つけ、
「平仮名に変換しても自然な方が正解」という風に覚えて克服しました。
(「びぃどろ」って表記は変ですもんね...)

学習中は完璧に覚えたつもりでも、いざ問題を解いてみたときは意外と
間違えてしまう(忘れてしまう)
のが漢字の恐ろしい所ですね。

平成15年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 梔子
(くちなし)
新出
問2 花楸樹
(ななかまど)
3回目
問3 守宮
(やもり)
新出
問4 海驢
(あしか)
2回目
問5 拳螺
(さざえ)
2回目
問6 鱲子
(からすみ)
新出
問7 紅娘
(てんとうむし)
2回目
問8 雲脂
(ふけ)
新出
問9 虎落
(もがり)
2回目
問10 莫大小
(メリヤス)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.梔子
2.花楸樹
3.守宮
4.海驢
5.拳螺
6.鱲子
7.紅娘
8.雲脂
9.虎落
10.莫大小

去年までの試験が嘘に思えるくらい易化してますね。

最後の標準レベル2問さえ乗り越えれば、初受検の方でも10点満点が狙えるほど
易しい分野になりました。(協会の方も改心したようです)
「9.虎落」は「虎落笛(もがりぶえ)」などで知る機会があると
思われるため、特に上級と見なすほどのレベルではないと私は判断します。
(しかも既出問題なのでね...)

「10.莫大小」も個人差はあれど、当時の辞書や問題集などで見る機会は
恐らくあったはず。

この頃の漢検は良かった...(回想)

平成15年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 石竜子
(とかげ)
2回目
問2 飯匙倩
(はぶ)
2回目
問3 樹懶
(なまけもの)
4回目
問4 鮎魚女
(あいなめ)
新出
問5 公魚
(わかさぎ)
新出
問6 胡頽子
(ぐみ)
2回目
問7 檸檬
(レモン)
2回目
問8 蝲蛄
(ざりがに)
新出
問9 蟀谷
(こめかみ)
新出
問10 小火
(ぼや)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.石竜子
2.飯匙倩
3.樹懶
4.鮎魚女
5.公魚
6.胡頽子
7.檸檬
9.蟀谷
10.小火
8.蝲蛄

なぜか前回よりさらに易しくなるという。
(どうしちゃったんだ本当に...)

どの問題も基本的または印象的な当て字が多く、クイズでもよく
出題されるレベルのメジャーなものばかりです。

強いて言うなら、「8.蝲蛄」は他の虫編の当て字
「蝦蛄(しゃこ)・蟪蛄(にいにいぜみ)・螻蛄(おけら)」
と紛らわしいという唯一の落とし穴がありますが、
うっかりしなければほぼ問題ないはずです。

あまりの良心的な回に、熟字訓・当て字が苦手だった受検者たちは
心の中で快哉を叫んだことでしょう。

平成16年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 風信子
(ヒヤシンス)
2回目
問2 蜀魂
(ほととぎす)
3回目
問3 蝦蛄
(しゃこ)
新出
問4 矮鶏
(チャボ)
新出
問5 魚籠
(びく)
2回目
問6 海鞘
(ほや)
2回目
問7 酸漿
(ほおずき)
4回目
問8 枳殻
(からたち)
新出
問9 縮緬
(ちりめん)
新出
問10 坩堝
(るつぼ)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.風信子
2.蜀魂
7.酸漿
8.枳殻
9.縮緬
10.坩堝
3.蝦蛄
4.矮鶏
5.魚籠
6.海鞘

前回よりは若干難易度が上がったものの、依然として
10点満点も十分に狙える回だと思います。
前回は「蝲蛄」が出題されましたが、今回は「3.蝦蛄」が登場しました。
こうして並べてみると、やはり紛らわしいですね。

「8.枳殻」も一瞬ちょっと難しいのではと思いましたが、「枳」は1級配当なので
「枳殻(きこく)」という熟語を調べたときに「からたち」も覚えるのではないかと
推測しました。(「枸橘(からたち)」もありますもんね)

「4.矮鶏」も何気に「珠鶏(ほろほろちょう)」と似ていますが、
たぶん大丈夫でしょう(適当)。
というわけで、この頃の熟字訓・当て字は非常に良心的な問題構成が
続いておりました。

続いており「ました」。←過去形

平成16年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 蝙蝠
(こうもり)
新出
問2 馴鹿
(トナカイ)
3回目
問3 浮塵子
(うんか)
3回目
問4 木乃伊
(ミイラ)
2回目
問5 黄楊
(つげ)
3回目
問6 褞袍
(どてら)
新出
問7 虎魚
(おこぜ)
4回目
問8 羊栖菜
(ひじき)
5回目
問9 木賊
(とくさ)
新出
問10 顳顬
(こめかみ)
3回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.蝙蝠
2.馴鹿
4.木乃伊
7.虎魚
8.羊栖菜
9.木賊
10.顳顬
3.浮塵子
5.黄楊
6.褞袍

前回同様、基本的な問題が多い印象です。
過去問からの出題が多く、1級初受検の方でも点が稼ぎやすい回になったことでしょう。
とはいえ、依然として難問は(1問のみですが)出題されていますね。

この当時の「6.褞袍」はまだ知名度が低く、多くの受検者の手を止めたかと思いますが
全体としてはそこまで頭を抱えるような回ではなかったはずです。

過去問をしっかり復習してきた受検者にとっては、難なく合格ライン(8点以上)を
突破できたかと思われます。

平成16年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 秋桜
(コスモス)
2回目
問2 南風
(はえ)
新出
問3 東雲
(しののめ)
新出
問4 水雲
(もずく)
2回目
問5 海鼠
(なまこ)
新出
問6 吃逆
(しゃっくり)
新出
問7 舎人
(とねり)
新出
問8 壁蝨
(だに)
新出
問9 善知鳥
(うとう)
3回目
問10 映日果
(いちじく)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.秋桜
3.東雲
4.水雲
5.海鼠
6.吃逆
8.壁蝨
10.映日果
2.南風
7.舎人
9.善知鳥

今回も例年通りの難易度の当て字が多めですが、
前回に比べて既出問題が少なめです。

当て字としては難しめの「9.善知鳥」も今回で3回目の出題のため、
過去問対策を十分に行った受検者にとっては簡単だったことが予想されます。
それ以外の9問は割と易しめの問題なので、受検者たちは合格ラインも軽々と
超えられたかもしれませんね。

でも意外と「7.舎人」が正解率低そうですね。

平成17年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 天鵞絨
(ビロード)
新出
問2 自鳴琴
(オルゴール)
新出
問3 豆娘
(いととんぼ)
新出
問4 翌檜
(あすなろ)
3回目
問5 鱲子
(からすみ)
2回目
問6 孑孒
(ぼうふら)
2回目
問7 馬酔木
(あせび)
3回目
問8 聒聒児
(くつわむし)
新出
問9 仕舞屋
(しもたや)
新出
問10 裲襠
(うちかけ)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.天鵞絨
2.自鳴琴
3.豆娘
4.翌檜
5.鱲子
6.孑孒
7.馬酔木
9.仕舞屋
10.裲襠
8.聒聒児

後半にやや難しめの当て字が集まっていますが、
ほぼ標準レベルの問題だと思われます。

「10.裲襠」は既出問題ですが、意外と新出の「9.仕舞屋」
出来が悪そうな気がします。(そうでもないのかな?)

「8.聒聒児」は漢字が印象的なのである意味覚えやすそうですが、
そもそもあまり見かけない当て字なので上級が妥当かと...

総評としては、新出の「8.聒聒児」「9.仕舞屋」に躓いても他の8問で
十分合格点が狙える回ですね。

平成17年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 縹緻
(きりょう)
新出
問2 海扇
(ほたてがい)
5回目
問3 沢瀉
(おもだか)
2回目
問4 信天翁
(あほうどり)
2回目
問5 木槿
(むくげ)
2回目
問6 香蕈
(しいたけ)
2回目
問7 燭魚
(はたはた)
2回目
問8 天蚕糸
(てぐす)
新出
問9 豪猪
(やまあらし)
2回目
問10 海豹
(あざらし)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.海扇
4.信天翁
6.香蕈
9.豪猪
10.海豹
1.縹緻
3.沢瀉
5.木槿
7.燭魚
8.天蚕糸

回を追うごとに少しずつ難易度が上がっている気がしますが、
今回は既出問題の割合が多く、適切な当て字対策(過去問対策)を行っているかどうかが
合格・不合格の大きな分かれ目になったかと思われます。
「2.海扇」は直近3年間で既出なので「基本問題」でいいと思いますが、
「1.縹緻」「8.天蚕糸」は新出かつ聞き慣れない言葉でもあるので
ここで受検者の手が止まったかもしれませんね。

平成17年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 胡頽子
(ぐみ)
3回目
問2 瓢虫
(てんとうむし)
新出
問3 鬼灯
(ほおずき)
2回目
問4 海蘿
(ふのり)
新出
問5 羊駝
(ラマ)
新出
問6 飛白
(かすり)
新出
問7 肌理
(きめ)
新出
問8 翻筋斗
(もんどり)
3回目
問9 莫大小
(メリヤス)
2回目
問10 蟒蛇
(うわばみ)
3回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.胡頽子
2.瓢虫
3.鬼灯
5.羊駝
7.肌理
8.翻筋斗
9.莫大小
6.飛白
10.蟒蛇
4.海蘿

全体的に基本問題が多めの回ですね。
少し難しめなのは「4.海蘿」くらいでしょうか。

既出問題も割と多めな上に、新出でも基本的な当て字が多いため、
今回は例年よりも合格ライン突破が楽な回になったかと思います。

漢検漢字辞典(初版)が発行されてからしばらく経ち、
「過去問が頻繁に出る」という漢検特有の出題傾向も明らかになった頃なので、
いかに適切かつ効率的な当て字対策を行ったかで勝敗が決まりそうですね。

平成18年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 木賊
(とくさ)
2回目
問2 花楸樹
(ななかまど)
4回目
問3 鹿尾菜
(ひじき)
2回目
問4 公魚
(わかさぎ)
2回目
問5 栄螺
(さざえ)
2回目
問6 海参
(いりこ)
2回目
問7 梭子魚
(かます)
新出
問8 水蠆
(やご)
2回目
問9 踏鞴
(たたら)
新出
問10 黄楊
(つげ)
4回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.木賊
2.花楸樹
3.鹿尾菜
4.公魚
5.栄螺
6.海参
7.梭子魚
8.水蠆
9.踏鞴
10.黄楊

特に難しい当て字は見当たらず、既出問題もかなり多めで
易しめの回になりました。

「9.踏鞴」に関しては別表記で「蹈鞴」なんかもあるのですが、
仮に一方だけ知っていたとしても勘で読めたのではないかと。
(「蹈鞴」はH15-1で出題済みです)

例年通り、漢検特有の偏りと向き合い、過去問対策を怠らなかった受検者が
報われるという典型的な回になりましたね。

(特に面白みのない回が続きます。)

平成18年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 胡籙
(やなぐい)
3回目
問2 秧鶏
(くいな)
3回目
問3 蜊蛄
(ざりがに)
新出
問4 珠鶏
(ほろほろちょう)
新出
問5 肉刺
(まめ)
新出
問6 馬陸
(やすで)
新出
問7 樹懶
(なまけもの)
5回目
問8 雪花菜
(おから)
2回目
問9 玉筋魚
(いかなご)
新出
問10 後朝
(きぬぎぬ)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
3.蜊蛄
5.肉刺
6.馬陸
7.樹懶
8.雪花菜
10.後朝
1.胡籙
2.秧鶏
4.珠鶏
9.玉筋魚

前回と同じく基本問題が多めですね。

物や事柄などの当て字は毎回難しいことが多いのですが、
「1.胡籙」は既出なので特筆するほどのこともないかと。

やはり今回も「過去問対策」がいかに有効であるかを示す回に
なったかと思います。

何気に「4.珠鶏」が新出なのがちょっと意外です。
(H16-1で「矮鶏」が出題されているので、それで既視感を覚えたのかな...)

平成18年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 三和土
(たたき)
3回目
問2 石竜子
(とかげ)
3回目
問3 軍鶏
(しゃも)
新出
問4 海鼠
(なまこ)
2回目
問5 罌粟
(けし)
3回目
問6 忍冬
(すいかずら)
2回目
問7 吃逆
(しゃっくり)
2回目
問8 慈姑
(くわい)
3回目
問9 瓊脂
(ところてん)
新出
問10 牛尾魚
(こち)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.三和土
2.石竜子
4.海鼠
7.吃逆
3.軍鶏
5.罌粟
6.忍冬
8.慈姑
10.牛尾魚
9.瓊脂

例年通りの難易度ではあるのですが、
当時の「9.瓊脂」の知名度がよく分からないので、「上級」にしておきました。
(今でこそ基本問題として扱えますが...)

この頃の漢検は難易度のバランスも良く、良心的な問題が多く
出題されていましたね。
出題形式を模索していた10年前に比べ、
安定した方向性と難易度を保っています。
(この安定感も、ある時を境に崩れてゆくのですが・・・)

平成19年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 石決明
(あわび)
4回目
問2 柳葉魚
(ししゃも)
4回目
問3 海驢
(あしか)
3回目
問4 木天蓼
(またたび)
3回目
問5 映日果
(いちじく)
2回目
問6 天牛
(かみきりむし)
3回目
問7 朱欒
(ザボン)
3回目
問8 螻蛄
(けら)
2回目
問9 哨吶
(チャルメラ)
2回目
問10 泛子
(うき)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.石決明
2.柳葉魚
3.海驢
5.映日果
6.天牛
9.哨吶
4.木天蓼
7.朱欒
8.螻蛄
10.泛子

今見れば知名度の高い当て字が多いですが、
「10.泛子」は今回が新出で知名度が低かったと予想されます。
しかしそれ以外はすべて既出問題なので、全体としてはかなり得点しやすい回かと。
「1.石決明」「5.映日果」あたりは直近5年間で出題済みなので、
今回はほとんどの受検者は対応できたと思われます。
「7.朱欒」は新出ですが、書物やクイズなどでよく見かけると思いますので
標準問題として扱いました。

結論としては、合格ライン到達はそこまで困難ではなかったかと思われます。

平成19年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 糸葱
(あさつき)
新出
問2 山毛欅
(ぶな)
3回目
問3 沢瀉
(おもだか)
3回目
問4 蟀谷
(こめかみ)
2回目
問5 香魚
(あゆ)
新出
問6 翻筋斗
(もんどり)
4回目
問7 飯匙倩
(はぶ)
3回目
問8 紅娘
(てんとうむし)
3回目
問9 殺陣
(たて)
2回目
問10 生絹
(すずし)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.山毛欅
3.沢瀉
4.蟀谷
5.香魚
6.翻筋斗
7.飯匙倩
8.紅娘
9.殺陣
1.糸葱
10.生絹

全体的な難易度は比較的易しめですかね。
唯一気になるのが「10.生絹」くらいで、あとは基本問題がほとんどなので
けっこう良心的な回になったかと...

ちなみにここからのレビューは「過去問対策は基本」ということを前提にしているため、
過去問を全く復習していない受検者にとっては難解な試験になることでしょう。
(まぁ市販の問題集自体がほぼ過去問の寄せ集めみたいなものですけどね...)

ここまでレビューを見てくれた皆さんならお気づきかと思われますが、
「1級合格」を目標に掲げている受検者の方は、「10.生絹」のような
難問を考慮する前に、まずは「過去問対策」から手を打つことが得策になります。

平成19年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 豆娘
(いととんぼ)
2回目
問2 孑孒
(ぼうふら)
3回目
問3 樹懶
(なまけもの)
6回目
問4 青花魚
(さば)
新出
問5 蹈鞴
(たたら)
3回目
問6 白地
(あからさま)
新出
問7 耶悉茗
(ジャスミン)
新出
問8 甘蕉
(バナナ)
新出
問9 胡頽子
(ぐみ)
4回目
問10 裲襠
(うちかけ)
3回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.豆娘
2.孑孒
3.樹懶
4.青花魚
6.白地
7.耶悉茗
8.甘蕉
9.胡頽子
5.蹈鞴
10.裲襠

「上級レベル」と思われる当て字が無くなり、
より一層簡単になった気がします。

毎度のことながら、過去問からの出題が多いため
「漢検の出題傾向を把握しているか」がポイントとなります。
「5.蹈鞴」「10.裲襠」などの難しめの当て字ほど既出問題だったりするので、
ある意味「過去問対策の重要性」が分かりやすい回でもあります。

新出の4問も基本的な当て字ばかりなので、特筆するほどのことでもないかと。

平成20年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 行器
(ほかい)
新出
問2 信天翁
(あほうどり)
3回目
問3 善知鳥
(うとう)
4回目
問4 大口魚
(たら)
2回目
問5 浮塵子
(うんか)
4回目
問6 海参
(いりこ)
3回目
問7 香蕈
(しいたけ)
3回目
問8 熨斗
(のし)
3回目
問9 皁莢
(さいかち)
2回目
問10 覆盆子
(いちご)
3回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.信天翁
4.大口魚
6.海参
7.香蕈
8.熨斗
10.覆盆子
3.善知鳥
5.浮塵子
9.皁莢
1.行器

ほとんどが既出問題ですが、とんでもない難問が初っ端から登場しました。

当時の漢検辞典(初版)の索引には「1.行器」が載っておらず、
受検者は1問目から面食らったかと思います。
1級配当の漢字を含んでいるわけでもないため、「行器」に辿り着くための
手立てがほとんど無い状況だったはずです。

それ以外の問題は標準的な難易度なのが唯一の救いですが、
せめて10問目に「行器」を置いて欲しかったですね。(ラスボス的な?)

ちなみに第二版から「行器」が索引に追加されました。

平成20年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 金雀児
(エニシダ)
2回目
問2 馬酔木
(あせび)
4回目
問3 牛膝
(いのこずち)
新出
問4 小火
(ぼや)
2回目
問5 瓊脂
(ところてん)
2回目
問6 型録
(カタログ)
新出
問7 只管
(ひたすら)
新出
問8 秧鶏
(くいな)
4回目
問9 翻車魚
(まんぼう(ざめ))
4回目
問10 胡籙
(やなぐい)
4回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.馬酔木
4.小火
6.型録
7.只管
9.翻車魚
1.金雀児
3.牛膝
5.瓊脂
8.秧鶏
10.胡籙

基本から上級まで丁度いい感じに割り振られています。
既出の割合も高く、漢検らしい回になったかと思います。
(過去問対策の大切さはもはや言うまでもないかと)

とはいえ油断は禁物で、「金雀児(エニシダ)」と「金糸雀(カナリア)」、
「秧鶏(くいな)」と「矮鶏(チャボ)」と「珠鶏(ほろほろちょう)」など、しっかり覚えていないと
混乱しがちな当て字が多いですね。

熟字訓・当て字に限らず、漢検1級における「見間違い」は致命的な失点になります。
他のどの級よりも1点の違いが合格を左右しますので、受験者の皆さんは
くれぐれもご注意ください。

平成20年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 四阿
(あずまや)
2回目
問2 飛白
(かすり)
2回目
問3 鬼灯
(ほおずき)
3回目
問4 水雲
(もずく)
3回目
問5 肌理
(きめ)
2回目
問6 檸檬
(レモン)
3回目
問7 鶏魚
(いさき)
新出
問8 沙蚕
(ごかい)
2回目
問9 拳螺
(さざえ)
3回目
問10 九面芋
(やつがしら)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.四阿
2.飛白
3.鬼灯
4.水雲
5.肌理
6.檸檬
8.沙蚕
9.拳螺
7.鶏魚
10.九面芋

配置的には「10.九面芋」がクイズ番組の最終問題みたいな感じですね。
でも一応漢検辞典の索引にも載っているので対策不能というわけではないかと...

「5.肌理」「6.檸檬」などは基本問題かつ既出なので
6問目まではスラスラ解けたかと思います。
7~9問目も割と解きやすいので「おっ、今回の当て字は余裕かな?」と思いきや
最後に曲者を置くあたり、やはり一筋縄ではいかない1級の奥深さを感じます。

平成21年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 吃逆
(しゃっくり)
3回目
問2 馬尾藻
(ほんだわら)
新出
問3 豪猪
(やまあらし)
3回目
問4 直衣
(のうし)
新出
問5 海鞘
(ほや)
3回目
問6 蜚蠊
(ごきぶり)
3回目
問7 青竜蝦
(しゃこ)
新出
問8 金糸雀
(カナリア)
2回目
問9 紅娘
(てんとうむし)
4回目
問10 縹緻
(きりょう)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.吃逆
3.豪猪
4.直衣
6.蜚蠊
8.金糸雀
9.紅娘
5.海鞘
7.青竜蝦
10.縹緻
2.馬尾藻

「4.直衣」は高校の古典で習った記憶があるのですが、
古典の授業を受けたかどうかで違いが生まれそうですね。
こういう類の当て字は出身校の授業カリキュラムによって人それぞれ
認知度に差が出てしまう
ため、難易度の判定は結構悩ましいです。

今回唯一の上級問題である「2.馬尾藻」も、
もしかしたら標準扱いでも良かったかもしれませんね。

全体としては既出問題も多く、標準的なレベルの回でしたね。
(この頃になると過半数が既出問題という状況も特に珍しくなくなりましたね)

平成21年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 告天子
(ひばり)
2回目
問2 水爬虫
(たがめ)
新出
問3 樹懶
(なまけもの)
7回目
問4 連枷
(からさお)
新出
問5 海鷂魚
(えい)
2回目
問6 花楸樹
(ななかまど)
5回目
問7 海扇
(ほたてがい)
6回目
問8 木乃伊
(ミイラ)
3回目
問9 天牛
(かみきりむし)
4回目
問10 甘蕉
(バナナ)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.水爬虫
3.樹懶
5.海鷂魚
8.木乃伊
9.天牛
10.甘蕉
1.告天子
4.連枷
6.花楸樹
7.海扇

全体的に易しめの回だったかと思われます。
強いて言うなら「4.連枷」がちょっとマイナーかなと。
それ以外は特筆するほど難しくはありませんね。
(レビューとしてはかなり困る...)

「1.告天子」は既出とは言いつつも、H5-2以来なので
過去問で対策できた人はあまりいないかと思われます。
(当て字自体はそこまで難しくはないので「標準レベル」にしました)

改めて見ると「過去問をやるだけで8割取れる」ってかなり特殊な分野ですね。
(ある意味「国字」分野とほぼ同じ感覚です)

平成21年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 鷦鷯
(みそさざい)
2回目
問2 蟀谷
(こめかみ)
3回目
問3 繁縷
(はこべ)
2回目
問4 牛尾魚
(こち)
2回目
問5 白地
(あからさま)
2回目
問6 山毛欅
(ぶな)
4回目
問7 鹿尾菜
(ひじき)
3回目
問8 蹈鞴
(たたら)
4回目
問9 細魚
(さより)
3回目
問10 虎杖
(いたどり)
3回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
3.繁縷
5.白地
6.山毛欅
7.鹿尾菜
9.細魚
10.虎杖
1.鷦鷯
2.蟀谷
4.牛尾魚
8.蹈鞴

漢検1級史上初の「全問が既出」という(個人的には)伝説の回です。

10問全てが(かなり前のもありますが)過去問と全く同じということで、
漢検1級全体としても得点源として捉えられていたかと思います。
(当て字マニアの自分としてはちょっと悲しかったりして...)

仮にその事実を度外視したとしても、ほとんどが基本的な当て字のため
過去問対策をしていない受検者も十分得点できたかと思います。
「8.蹈鞴」は過去問なしだと流石にきついかな...)

平成22年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 驀地
(まっしぐら)
2回目
問2 魚狗
(かわせみ)
新出
問3 裲襠
(うちかけ)
4回目
問4 醬蝦
(あみ)
2回目
問5 玫瑰
(はまなす)
新出
問6 風信子
(ヒヤシンス)
3回目
問7 狗母魚
(えそ)
新出
問8 三和土
(たたき)
4回目
問9 二合半
(こなから)
新出
問10 赤楝蛇
(やまかがし)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.驀地
6.風信子
8.三和土
2.魚狗
3.裲襠
5.玫瑰
7.狗母魚
9.二合半
10.赤楝蛇
4.醬蝦

前回よりかは若干難易度が上がった印象です。
「3.裲襠」「4.醬蝦」はどちらも既出ですが、
言葉自体の知名度も低いため覚えづらいのではないかと想定しています。
特に「4.醬蝦」はH9-1以来初めての出題になるため、
過去問で対策できた方は少ないかと...

とはいえ、依然として過去問対策が有効であることに変わりは無いようです。

平成22年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 軍鶏
(しゃも)
2回目
問2 大口魚
(たら)
3回目
問3 海参
(いりこ)
4回目
問4 山茶
(つばき)
新出
問5 仮漆
(ニス)
新出
問6 鳳尾松
(そてつ)
新出
問7 蚯蚓
(みみず)
3回目
問8 百舌
(もず)
新出
問9 胡籙
(やなぐい)
5回目
問10 大角豆
(ささげ)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.軍鶏
2.大口魚
3.海参
4.山茶
5.仮漆
7.蚯蚓
8.百舌
9.胡籙
10.大角豆
6.鳳尾松

基本問題が多いですが、難問もしっかり配置されています。

「9.胡籙」は5回目のためそこまで正解率は低くないと思われますが、
やはり覚えづらい当て字ということには変わりありませんね。

「6.鳳尾松」は新出のためちょっと難しいかと。
(でも「そてつ」自体は結構有名な植物ですよね...)

「10.大角豆」は10年前に一度出題されていますが、植物としての知名度も若干低めなので
人によっては上級レベルと捉えてもおかしくはないかと。

平成22年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 糸葱
(あさつき)
2回目
問2 秧鶏
(くいな)
5回目
問3 豪猪
(やまあらし)
4回目
問4 鬼頭魚
(しいら)
新出
問5 蝦蛄
(しゃこ)
2回目
問6 瓢虫
(てんとうむし)
2回目
問7 珠鶏
(ほろほろちょう)
2回目
問8 掏摸
(すり)
2回目
問9 高襟
(ハイカラ)
新出
問10 狼煙
(のろし)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
3.豪猪
5.蝦蛄
6.瓢虫
8.掏摸
9.高襟
10.狼煙
1.糸葱
2.秧鶏
4.鬼頭魚
7.珠鶏

基本的な問題が多く、この回は10点満点も狙えたかと思います。
上級レベルと思われる問題もなく、平和な回(?)になりましたね。

細かい話ですが、同じ「すり」でも行為には「掏摸」、行う人には「掏児」という
漢字を当てます。なので今回出題された「8.掏摸」は「すりを行う」という行為を
意味していることになりますね。
(得点と全く関係ない豆知識)

↑こういうの挟まないとレビューの文章量が稼げないんだもん...

平成23年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 鳶尾
(いちはつ)
3回目
問2 公魚
(わかさぎ)
3回目
問3 吃逆
(しゃっくり)
4回目
問4 飛白
(かすり)
3回目
問5 蛤仔
(あさり)
2回目
問6 繡眼児
(めじろ)
新出
問7 耶悉茗
(ジャスミン)
2回目
問8 馬酔木
(あせび)
5回目
問9 竜蝨
(げんごろう)
新出
問10 海蘿
(ふのり)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.公魚
3.吃逆
5.蛤仔
7.耶悉茗
8.馬酔木
1.鳶尾
4.飛白
6.繡眼児
9.竜蝨
10.海蘿

前回とほぼ同じ難易度ですね。

「10.海蘿」の知名度がちょっと実感が持てないので微妙ですが、
さほど難しいイメージはないですね。
(2回目の出題ですし...)

私的な話にはなりますが、この回が私の1級初合格の回になります。
(熟字訓・当て字は満点獲得/全体としては167点でギリギリ合格...)

この頃は私の情報収集能力の低さが災いして、あの「漢検漢字辞典」の存在を
知らないまま漢検1級に挑んでおりました。
(「漢検1級 完全征服」を元にして片っ端から他の辞典で調べていました)

もしこの時にしっかりと情報を集めていれば、より効率的に1級合格
達成できたのではないかなと今でも思っております。

平成23年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 車前草
(おおばこ)
3回目
問2 羊駝
(ラマ)
2回目
問3 泛子
(うき)
2回目
問4 嘉魚
(いわな)
新出
問5 水雲
(もずく)
4回目
問6 紙魚
(しみ)
新出
問7 蛇舅母
(かなへび)
新出
問8 縹緻
(きりょう)
3回目
問9 小火
(ぼや)
3回目
問10 怪鴟
(よたか)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.羊駝
5.水雲
6.紙魚
9.小火
1.車前草
3.泛子
4.嘉魚
7.蛇舅母
8.縹緻
10.怪鴟

前回とほぼ同じ(ry

「3.泛子」「8.縹緻」は既出なので、過去問をしっかり復習していた方には
簡単だったかと思います。
ただ、「4.嘉魚」「10.怪鴟」はちょっとレベルの分類が難しい所ですね。(上級かも?)

漢検が始まってから約20年が経ちますが、これまでの過去問を十分に復習していれば
ほぼ確実に得点が稼げる分野になりました。
(初期の頃は出題形式すら不安定でしたからね...)

平成23年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 柳葉魚
(ししゃも)
5回目
問2 皁莢
(さいかち)
3回目
問3 天蚕糸
(てぐす)
2回目
問4 朱鷺
(とき)
2回目
問5 氷下魚
(こまい)
新出
問6 煙管
(キセル)
新出
問7 雨久花
(みずあおい)
新出
問8 水手
(かこ)
新出
問9 飯匙倩
(はぶ)
4回目
問10 生絹
(すずし)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.柳葉魚
5.氷下魚
6.煙管
2.皁莢
3.天蚕糸
4.朱鷺
7.雨久花
9.飯匙倩
10.生絹
8.水手

前回から少し難易度が上がった印象です。
何気に簡単な漢字だけで構成された「8.水手」が一番難しいかと。

「3.天蚕糸」はH17-2、「10.生絹」はH19-2で出題済みですので、
十分に対策可能な問題だったかと思います。

基本的に既出問題が多い回ほど平均点が高くなる傾向がありますので、
当時の受検者の皆さんにとっても「過去問対策」はもはや基本中の基本として
捉えられていたことでしょう。

そして「8.水手」のように新出かつマイナーな言葉は極端に正解率が低かった
ことが予想されます。(これは落としてしまっても仕方ないかと...)

平成24年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 直衣
(のうし)
2回目
問2 胼胝
(たこ)
新出
問3 馴鹿
(トナカイ)
4回目
問4 鳳梨
(パイナップル)
2回目
問5 交喙
(いすか)
新出
問6 馬尾藻
(ほんだわら)
2回目
問7 玉筋魚
(いかなご)
2回目
問8 胡孫眼
(さるのこしかけ)
新出
問9 梅花皮
(かいらぎ)
新出
問10 草石蚕
(ちょろぎ)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.直衣
2.胼胝
3.馴鹿
4.鳳梨
7.玉筋魚
9.梅花皮
5.交喙
6.馬尾藻
10.草石蚕
8.胡孫眼

基本的な問題は多いものの、しっかり難問「8.胡孫眼」を挟むあたり、
漢検1級の一筋縄ではいかせない姿勢が感じられます。

「1.直衣」は古典の授業でも頻出ではあるものの、それに関しては人それぞれ
高校時代の授業内容に左右されるのであまり言及しないことにします。

「5.交喙」は1級出題範囲である国字「鶍」の学習中に一目見るチャンスがあったかと
思われます。(関連した言葉・当て字も覚えるのは一般的ですよね...?)

一見難しそうな「6.馬尾藻」は過去に出題されているため、標準レベル扱いです。
前回と同じく、上級レベル1問を落としたとしても合格ラインは十分に超えられる回でしたね。

平成24年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 豪猪
(やまあらし)
5回目
問2 蜚蠊
(ごきぶり)
4回目
問3 日照雨
(そばえ)
新出
問4 褞袍
(どてら)
2回目
問5 百日紅
(さるすべり)
新出
問6 鴨脚樹
(いちょう)
2回目
問7 牛膝
(いのこずち)
2回目
問8 葦雀
(よしきり)
新出
問9 鶏魚
(いさき)
2回目
問10 儒艮
(ジュゴン)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.豪猪
2.蜚蠊
5.百日紅
10.儒艮
6.鴨脚樹
7.牛膝
8.葦雀
9.鶏魚
4.褞袍
3.日照雨

1つの回で「漢検辞典の索引にない当て字」が2つも出題されています。
「10.儒艮」はさておき、「3.日照雨」は結構出来が悪いようでした。
今でこそ漢検勢の中では有名かもしれませんが、
当時は「日照雨」の認知度はかなり低かったようです。

ご存知の方も多いかと思われますが、漢検は漢検特有の「標準解答」があるため、
当て字に関しては「漢検が正しいと定義した読み」を覚える必要があります。
(「甜瓜」は「メロン」ではなく「まくわうり」みたいに)
その判断基準となるのが「漢検漢字辞典(第二版)」なわけですが、
そこに載っていない当て字を出題するのはどうかと思うわけです。
(「そばえ」という読みの典拠を明確にしてほしい)

受検者の皆さんのためにも、漢検辞典に載っていない当て字を出題する際は
せめて典拠を明らかにしてほしいものです。

↑長々とすみませんでした...

平成24年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 覆盆子
(いちご)
4回目
問2 蕃瓜樹
(パパイア)
新出
問3 二合半
(こなから)
2回目
問4 蝦虎魚
(はぜ)
新出
問5 冬眠鼠
(やまね)
新出
問6 浅葱
(あさつき)
新出
問7 天牛
(かみきりむし)
5回目
問8 紅絹
(もみ)
新出
問9 杜宇
(ほととぎす)
新出
問10 狼煙
(のろし)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.覆盆子
2.蕃瓜樹
3.二合半
4.蝦虎魚
5.冬眠鼠
7.天牛
10.狼煙
6.浅葱
9.杜宇
8.紅絹

ここ最近は「標準レベル9問+難問1問」の構成が続いております。
過去問からの出題も多く、例年通りの出題傾向と言えるでしょう。
(↑天気予報?)

「8.紅絹」以外は易しめで、全体的に点が取りやすい回だったと思います。
合格狙いの受検者にとっては、十分な対策をしていればそれ相応の得点が稼げて、
なおかつリピーターにとっては毎年恒例となっている難問「8.紅絹」に挑戦することが出来るという
両者が満足できる出題傾向になっている気がしますね。
(考えすぎかな...?)

平成25年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 石竜子
(とかげ)
4回目
問2 山毛欅
(ぶな)
5回目
問3 蝦蛄
(しゃこ)
3回目
問4 文身
(いれずみ)
新出
問5 珠鶏
(ほろほろちょう)
3回目
問6 金翅雀
(ひわ)
新出
問7 牛尾魚
(こち)
3回目
問8 滷汁
(にがり)
新出
問9 馬陸
(やすで)
2回目
問10 熨斗
(のし)
4回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.石竜子
2.山毛欅
3.蝦蛄
4.文身
9.馬陸
10.熨斗
5.珠鶏
7.牛尾魚
8.滷汁
6.金翅雀

「6.金翅雀」以外は比較的解きやすかったかなと...

当て字で満点を狙う受検者はあまり多くはないと思いますが、
今回は「6.金翅雀」が満点阻止の役割を担っていたかと思います。
(そこまで露骨ではないため「上級レベル」にとどめました)

個人的な話になりますが、「8.滷汁」のレベル分類は結構悩みました。
まず「にがり」の一般的な表記は「苦汁」ですが、この当て字から連想すれば
「8.滷汁」も「にがり」と勘で読める可能性があること、そして1級配当漢字である
「滷」を調べれは「滷汁」に辿り着けることを加味して「標準レベル」に分類しました。
でも「塩汁(しょっつる)」を連想してしまうとアウトだし、「滷」もそこまで頻出な漢字
でもないので、難しい所なんです。

兎にも角にも、しっかり当て字対策をしていた受検者にとっては
今回も楽に合格点が狙える回だったと思います。

平成25年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 蚊母鳥
(よたか)
新出
問2 狗母魚
(えそ)
2回目
問3 鳶尾
(いちはつ)
4回目
問4 鬼頭魚
(しいら)
2回目
問5 天糸瓜
(へちま)
2回目
問6 蕃椒
(とうがらし)
3回目
問7 生絹
(すずし)
3回目
問8 水蠆
(やご)
3回目
問9 水手
(かこ)
2回目
問10 厚皮香
(もっこく)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
6.蕃椒
1.蚊母鳥
2.狗母魚
3.鳶尾
4.鬼頭魚
5.天糸瓜
7.生絹
8.水蠆
9.水手
10.厚皮香

全体的に基本問題が少なく、標準問題が多い印象です。
熟字訓・当て字を甘く見ていた方(基本レベルの当て字しか学習しなかった方)は
大幅に点数が削られたのではないかと。

「7.生絹」「9.水手」はどちらもH23-3で出題済みなのですが、
過去問対策を怠った(知らなかった)受検者にとっては難問だったかと思います。
漢検の出題傾向をあらかじめ知っておくことが如何に重要か
今回の試験で改めて思い知ることが出来ますね。
(私の立場上、あまり偉そうなことは言えませんが...)

でも「10.厚皮香」は新出ですので、当て字分野が苦手な方は
手が止まっても仕方がない問題だと思います。

平成25年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 草烏頭
(とりかぶと)
新出
問2 木賊
(とくさ)
3回目
問3 鉄葉
(ブリキ)
新出
問4 蟀谷
(こめかみ)
4回目
問5 蚯蚓
(みみず)
4回目
問6 竹麦魚
(ほうぼう)
新出
問7 虎耳草
(ゆきのした)
3回目
問8 梅花皮
(かいらぎ)
2回目
問9 老海鼠
(ほや)
2回目
問10 金糸雀
(カナリア)
3回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.木賊
4.蟀谷
5.蚯蚓
8.梅花皮
10.金糸雀
1.草烏頭
3.鉄葉
6.竹麦魚
9.老海鼠
7.虎耳草

全体的に丁度良く難易度が分かれている回だと思います。
例のごとく「標準レベル9問+難問1問」の構成が続いております。
「3.鉄葉」は連想で解けそうですが、「鉄刀木(たがやさん)」を連想してしまいそうですね。
そういえば某クイズ番組で「植物を表す漢字・当て字を選べ」という問題の
引っ掛け問題として「鉄葉」が登場したこともありましたね。
(別の回では「芬蘭(フィンランド)」も)

こんな風にバラエティ番組などで楽しみながら覚えた知識はいつまでも
頭に残っているものなので、学習するときの「楽しさ」は本当に重要なんだなと
このレビューを書きながら改めて思う様になりました。

平成26年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 鳳尾松
(そてつ)
2回目
問2 翻筋斗
(もんどり)
5回目
問3 山小菜
(ほたるぶくろ)
新出
問4 告天子
(ひばり)
3回目
問5 梭尾螺
(ほらがい)
新出
問6 海蘿
(ふのり)
3回目
問7 嘉魚
(いわな)
2回目
問8 仮漆
(ニス)
2回目
問9 海鼠
(なまこ)
3回目
問10 連枷
(からさお)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.翻筋斗
4.告天子
6.海蘿
8.仮漆
9.海鼠
1.鳳尾松
5.梭尾螺
7.嘉魚
10.連枷
3.山小菜

「3.山小菜」は当て字マニアでも一瞬「!?」となりそうですが、
漢検辞典の当て字索引にもしっかり載っています。
「5.梭尾螺」は「吹螺」の別表記として一度は見る機会があったかも
しれませんが、「3.山小菜」に関しては当て字を網羅的に調査でもしない限り
お目にかかれない難問ですね。
(1級配当の漢字が含まれているわけでもありませんし...)

何はともあれ、全体としては上手く難易度がばらけている回になりましたね。

平成26年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 豆娘
(いととんぼ)
3回目
問2 馴鹿
(トナカイ)
5回目
問3 蜀魂
(ほととぎす)
4回目
問4 月代
(さかやき)
新出
問5 型録
(カタログ)
2回目
問6 鼓豆虫
(みずすまし)
新出
問7 鴨跖草
(つゆくさ)
新出
問8 望潮
(しおまねき)
新出
問9 天蚕糸
(てぐす)
3回目
問10 障泥
(あおり)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.豆娘
2.馴鹿
3.蜀魂
5.型録
4.月代
6.鼓豆虫
8.望潮
9.天蚕糸
10.障泥
7.鴨跖草

この回も上手い具合に難易度がばらけてますね。

「1.豆娘」は当時の頃からそこそこ知名度が高いような気がします。
案外「4.月代」の方が正解率が低いと思われます。

今回の最難関は「7.鴨跖草」かと思われますが、この当て字は辞典によっては
「つきくさ」が読みとして載っていることがあるので、もしかしたらこちらの方を
解答してしまった方もいらっしゃるかと思います。
(こういうの本当に紛らわしい...)

平成26年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 蘿蔔
(すずしろ)
新出
問2 倍良
(べら)
新出
問3 礬水
(どうさ)
新出
問4 慈姑
(くわい)
4回目
問5 行器
(ほかい)
2回目
問6 蛇舅母
(かなへび)
2回目
問7 金翅雀
(ひわ)
2回目
問8 金雀枝
(エニシダ)
新出
問9 三和土
(たたき)
5回目
問10 草石蚕
(ちょろぎ)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.倍良
8.金雀枝
9.三和土
10.草石蚕
1.蘿蔔
4.慈姑
6.蛇舅母
7.金翅雀
3.礬水
5.行器

前回よりも若干難しくなった印象です。

「3.礬水」は新出なので難問扱いですが、「礬」を辞典で調べるときに
「礬水」を見かけることがあったかと思います。
(こういう関連する熟語・当て字を覚える習慣はかなり重要です)

「5.行器」は既出ですが、漢検辞典の第一版には載っておらず、
見かける機会はほぼ無かったと思います。(第二版から追加)
H20-1で初めて出題された時は「満点阻止」と捉えて間違いなかったのですが、
今回は2度目の出題ということもあり、上級レベルにとどめました。

平成27年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 瓊脂
(ところてん)
3回目
問2 蝌蚪
(おたまじゃくし)
2回目
問3 椿象
(かめむし)
2回目
問4 雀鷂
(つみ)
新出
問5 稲架
(はさ)
新出
問6 玉筋魚
(いかなご)
3回目
問7 九面芋
(やつがしら)
2回目
問8 風信子
(ヒヤシンス)
4回目
問9 山毛欅
(ぶな)
6回目
問10 没分暁漢
(わからずや)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
3.椿象
6.玉筋魚
8.風信子
9.山毛欅
10.没分暁漢
1.瓊脂
2.蝌蚪
4.雀鷂
7.九面芋
5.稲架

全体的には易しめですが、「5.稲架」はかなり難しいと思われます。
漢検辞典の索引にもなく、全問正解は非常に困難だったはずです。

「7.九面芋」は近年出題されたばかりなので、しっかり過去問を復習していれば
十分に対応可能だったかと思います。
「10.没分暁漢」はクイズでもよく目にしますよね...)

私が言う熟字訓・当て字における「難問」には3パターンあり、

「①漢検辞典の当て字索引に載っているが、マイナーな当て字」
「②当て字索引には載っていないが、どこかのページに載っている当て字」
「③漢検辞典のどこにも載っていない当て字」


という3つのケースが考えられます。(下に行くほど難化)

もちろん一概には言えませんが、今回の「5.稲架」は上記の②にあたり、
難問の中でもかなり難しい部類に入るかと思われます。

平成27年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 鉄葉
(ブリキ)
2回目
問2 雪洞
(ぼんぼり)
新出
問3 紅絹
(もみ)
2回目
問4 鶏魚
(いさき)
3回目
問5 珠鶏
(ほろほろちょう)
4回目
問6 草烏頭
(とりかぶと)
2回目
問7 赤楝蛇
(やまかがし)
2回目
問8 青竜蝦
(しゃこ)
2回目
問9 金鐘児
(すずむし)
新出
問10 映日果
(いちじく)
3回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.鉄葉
2.雪洞
4.鶏魚
5.珠鶏
7.赤楝蛇
8.青竜蝦
3.紅絹
6.草烏頭
9.金鐘児
10.映日果

この回はほとんどが過去に出題された問題で構成されています。
ここで点を多く落としてしまった方は、1級の過去問を復習することの重要性
今回で痛感できたかと思います。
(近年はその傾向がかなり強まってきていますね)

斯く言う私も、1級に挑戦していた高2の時は情報収集を怠り、
過去問対策の重要性をあまり理解していないまま試験に臨んでいました。
(2回不合格の後、3回目の受検でやっとギリギリ合格)

漢検1級は当て字だけでも学習範囲が膨大なため、それ故に出題傾向を知ることは
他のどの試験よりも重要な要素になっているのではないかと思っております。

今から1級に初挑戦する方も、一度はSNSなどで漢検リピータ―の方のご意見に耳を傾けるのも
良いのではないでしょうか。

平成27年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 松魚
(かつお)
2回目
問2 洋墨
(インク)
2回目
問3 馬陸
(やすで)
3回目
問4 樹懶
(なまけもの)
8回目
問5 秧鶏
(くいな)
6回目
問6 水爬虫
(たがめ)
2回目
問7 鉄刀木
(たがやさん)
新出
問8 側金盞花
(ふくじゅそう)
新出
問9 牛尾魚
(こち)
4回目
問10 厚皮香
(もっこく)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.洋墨
3.馬陸
4.樹懶
5.秧鶏
6.水爬虫
1.松魚
7.鉄刀木
9.牛尾魚
10.厚皮香
8.側金盞花

H27-1に続き、漢字4文字の当て字が出題されましたね。
「8.側金盞花」の難易度をどこに分類するかは難しい所ですが、
なかなか4文字の当て字は学習が後回しになりがちなので、上級レベルにしました。
(私はこういう特殊な当て字ほど覚えやすいのですが、この感覚は人によって違うと思います...)

「10.厚皮香」は近年出題されたばかりなのでそこそこ正解率が高いかと。
「7.鉄刀木」は新出ながらも書物などでよく記載されているので
そこまで正答率は低くないと思われます。

引っかかる問題がいくつがありつつも、全体としては例年通りの難易度を保っていると
思われます。

平成28年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 金襖子
(かじかがえる)
新出
問2 熬海鼠
(いりこ)
新出
問3 蝦虎魚
(はぜ)
2回目
問4 日照雨
(そばえ)
2回目
問5 山小菜
(ほたるぶくろ)
2回目
問6 羊駝
(ラマ)
3回目
問7 杜宇
(ほととぎす)
2回目
問8 五加
(うこぎ)
新出
問9 水綿
(あおみどろ)
新出
問10 麺麭
(パン)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
6.羊駝
7.杜宇
10.麺麭
2.熬海鼠
3.蝦虎魚
4.日照雨
5.山小菜
9.水綿
1.金襖子
8.五加

前回よりも難易度が少し上がった気がします。
「4.日照雨」「5.山小菜」も既出なので過去問対策で対応可能ですが、
「1.金襖子」「8.五加」は新出かつマイナーな当て字のため、
正答率はかなり低めかと思われます。

とはいえ、他の8問は当て字分野の中でも比較的メジャーなものばかりなので、
凡ミスさえなければ合格ラインの8割は取れるはず...

平成28年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 儒艮
(ジュゴン)
2回目
問2 浮塵子
(うんか)
5回目
問3 棠棣
(はねず)
新出
問4 胡孫眼
(さるのこしかけ)
2回目
問5 望潮
(しおまねき)
2回目
問6 家鴨
(あひる)
新出
問7 山茶
(つばき)
2回目
問8 白膠木
(ぬるで)
新出
問9 円座
(わろうだ)
新出
問10 海盤車
(ひとで)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.儒艮
6.家鴨
7.山茶
8.白膠木
10.海盤車
2.浮塵子
4.胡孫眼
5.望潮
3.棠棣
9.円座

上級レベルの問題が2つ出題されていますが、
日頃から基本問題と過去問対策を十分に行っていれば
残りの8点は確実に取れていると思います。

ただ、ここで10点満点を狙っているであろうリピーターにとっては、
「3.棠棣」は漢検辞典(第二版)の索引にも載っていないし
「9.円座」は第一版にはなく、第二版で初めて記載されました。
どちらも対応が難しく、満点阻止と見なしてもおかしくない問題です。
(まぁ一応記載はされているので、上級レベルにとどめました。)

平成28年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 信天翁
(あほうどり)
4回目
問2 海豚
(いるか)
新出
問3 竹麦魚
(ほうぼう)
2回目
問4 魚狗
(かわせみ)
2回目
問5 後朝
(きぬぎぬ)
3回目
問6 糸葱
(あさつき)
3回目
問7 雀鷂
(つみ)
2回目
問8 乙甲
(めりかり)
新出
問9 高襟
(ハイカラ)
2回目
問10 吾亦紅
(われもこう)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.信天翁
2.海豚
5.後朝
6.糸葱
9.高襟
10.吾亦紅
3.竹麦魚
4.魚狗
7.雀鷂
8.乙甲

全体としては標準的な難易度分布となっており、
「1.信天翁」「2.海豚」などのクイズ番組常連の当て字から、
「4.魚狗」「7.雀鷂」などのマイナーな当て字まで幅広く出題されています。

ただ、「8.乙甲」は今までの上級問題の中でもちょっと意表を突く出題ですね。
難しい漢字を使っているわけでもなければ、特にインパクトのある言葉でもない、
いわば「見かけても印象に残らない」当て字をわざわざ出題するあたり、
漢検協会のいやらしい思惑が垣間見えます。

平成29年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 胡籙
(やなぐい)
6回目
問2 紫薇
(さるすべり)
2回目
問3 馴鹿
(トナカイ)
6回目
問4 萵苣
(ちさ)
2回目
問5 華盛頓
(ワシントン)
3回目
問6 金鐘児
(すずむし)
2回目
問7 繡眼児
(めじろ)
2回目
問8 馬鮫魚
(さわら)
新出
問9 王余魚
(かれい)
新出
問10 桃花鳥
(とき)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
3.馴鹿
5.華盛頓
1.胡籙
2.紫薇
4.萵苣
6.金鐘児
7.繡眼児
8.馬鮫魚
9.王余魚
10.桃花鳥

今回は飛びぬけて難しい問題がない代わりに、
全体的に標準レベルの問題が多い印象です。

「4.萵苣」は辞典によっては「レタス」と読ませたりしますが、
漢検の場合は標準解答には含まれていません。
この点は漢検の当て字を学習する上で特に注意しなければならない
事柄ですね。(当サイトの別ページで詳しく解説しています)

個人的には「9.王余魚」が若干難しめのような気もします。
(一応、漢検辞典にもしっかり記載されています)

ちなみに青森県には「王余魚沢(かれいざわ)」という地名がありますが、
ここが地元の人にとっては日常的な当て字なので贔屓になってしまうのではと
細かいことを指摘してみます。
(↑私の戯言です。お気になさらずに...)

平成29年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 馬陸
(やすで)
4回目
問2 獺虎
(ラッコ)
新出
問3 嘉魚
(いわな)
3回目
問4 金漆
(こしあぶら)
新出
問5 産土
(うぶすな)
新出
問6 鶏児腸
(よめな)
新出
問7 埋葬虫
(しでむし)
新出
問8 白頭鳥
(ひよどり)
新出
問9 以色列
(イスラエル)
4回目
問10 自鳴琴
(オルゴール)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.馬陸
2.獺虎
5.産土
10.自鳴琴
3.嘉魚
7.埋葬虫
9.以色列
4.金漆
6.鶏児腸
8.白頭鳥

この回は人によって難易度の感じ方が大きく異なる問題が多いですね。
「4.金漆」は第二版から追加、「6.鶏児腸」も新出で難問扱いですが、
他のクイズや本などで載っていることが結構多いです。
「8.白頭鳥」は漢検辞典に記載すらされていないのですが、私にとっては
当て字辞典などで普段から見かけているので、特に難しくは感じませんでした。

おそらく"漢検のみ"を意識して漢字を学習してきた人は憂き目を見ることに
なったかと思います。ある意味、受験者の皆さんに対して"漢検"ではなく"漢字"への
学習の姿勢を試す試験となったかもしれません。

平成29年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 青花魚
(さば)
2回目
問2 聖林
(ハリウッド)
2回目
問3 礬水
(どうさ)
2回目
問4 石蓴
(あおさ)
新出
問5 酢漿草
(かたばみ)
3回目
問6 赤楝蛇
(やまかがし)
3回目
問7 羊乳
(つるにんじん)
新出
問8 海松布
(みるめ)
新出
問9 僂麻質斯
(リウマチ)
新出
問10 紙魚
(しみ)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.青花魚
2.聖林
6.赤楝蛇
10.紙魚
3.礬水
4.石蓴
5.酢漿草
8.海松布
7.羊乳
9.僂麻質斯

全体的に難易度がばらけているイメージがありますが、
若干クセのある問題が見受けられます。

「3.礬水」は既出なのでいいとして、「7.羊乳」は新出でマイナーなので
正解率が低かったと思います。

さらには「9.僂麻質斯」の読みも第二版で「リューマチ」から「リウマチ」に
変更されています。(おそらく「リューマチ」は不正解?)

漢検の標準解答を意識して覚えることが前提になるため、やはり当て字は
漢検辞典(第二版)を元にして学習すべきだと改めて思わされます。

というか第二版を買わせるためにこういう問題を出したのでは...

平成30年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 蹈鞴
(たたら)
5回目
問2 天魚
(あまご)
新出
問3 蜈蚣
(むかで)
2回目
問4 抽斗
(ひきだし)
新出
問5 伯剌西爾
(ブラジル)
新出
問6 接骨木
(にわとこ)
新出
問7 五倍子
(ふし)
新出
問8 鴨脚樹
(いちょう)
3回目
問9 梅花皮
(かいらぎ)
3回目
問10 金翅雀
(ひわ)
3回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.天魚
4.抽斗
9.梅花皮
1.蹈鞴
3.蜈蚣
5.伯剌西爾
6.接骨木
7.五倍子
8.鴨脚樹
10.金翅雀

前回に比べて易しめに設定されている印象ですが、
本格的な(?)外国地名の当て字「5.伯剌西爾」が出題されています。
前回までの「華盛頓」や「聖林」は気まぐれではなく、これからも
出題し続けるという意思表明でしょうか。

とはいえ、全体的に当て字の難易度も下がっており、比較的解きやすい回だったと
個人的には思っております。(過去問を十分に復習していることが前提)

平成30年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 虎魚
(おこぜ)
3回目
問2 二合半
(こなから)
3回目
問3 吹螺
(ほらがい)
2回目
問4 髻華
(うず)
新出
問5 甘露子
(ちょろぎ)
新出
問6 尸童
(よりまし)
新出
問7 三鞭酒
(シャンパン)
2回目
問8 椿象
(かめむし)
3回目
問9 蝦虎魚
(はぜ)
3回目
問10 白及
(しらん)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.虎魚
2.二合半
3.吹螺
7.三鞭酒
8.椿象
9.蝦虎魚
5.甘露子
4.髻華
6.尸童
10.白及

基本問題と上級問題の乖離が激しい回になったかと思います。
「4.髻華」は索引にはありませんが、成美堂出版の「本試験型 漢字検定問題集」で
模試として出題されています。成美堂さん、ファインプレーですね(?)。

「6.尸童」は第二版で追加されましたが、第二版自体が発行されてからしばらく経ち、
漢検勢の中でも「第二版で追加された当て字も出る」ということがある程度
知れ渡った頃だと思います。用意周到な受検者であれば、この辺りもしっかり
対策してきたのではと思います。

「10.白及」はTwitter漢検勢の間でも意外と知名度が低かった印象がありますが、
みんな「白及なんで知らん!」って言いたかっただけでは(ry

平成30年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 葦雀
(よしきり)
2回目
問2 木天蓼
(またたび)
4回目
問3 天鵞絨
(ビロード)
2回目
問4 鉤樟
(くろもじ)
新出
問5 冬眠鼠
(やまね)
2回目
問6 行縢
(むかばき)
新出
問7 回鶻
(ウイグル)
新出
問8 海蘿
(ふのり)
4回目
問9 鷦鷯
(みそさざい)
3回目
問10 懸鉤子
(きいちご)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.葦雀
2.木天蓼
3.天鵞絨
5.冬眠鼠
9.鷦鷯
6.行縢
7.回鶻
8.海蘿
10.懸鉤子
4.鉤樟

ここへ来てまさか民族系「7.回鶻」が出るとは予想外でした。
でも皆さんの反応を見る限り、そこまで出来は悪くなかったように思えます。

「4.鉤樟」も上級レベルとは言いつつ、前述の成美堂さんの問題集にも載っています。
こんな言い方をすると少し偉そうかもしれませんが、成美堂の問題集は
個人的にはかなり優秀な冊子
だと思っております。(少なくとも当て字に関しては)

漢検辞典の索引を全て覚えるのは大変だという方は、ぜひ問題集を参考にしてみては
如何でしょうか。(みんなもう既にそうしているのかなぁ...)

令和1年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 豪猪
(やまあらし)
6回目
問2 伯林
(ベルリン)
新出
問3 主計
(かずえ)
新出
問4 蚕簿
(まぶし)
新出
問5 火魚
(かながしら)
新出
問6 虎杖
(いたどり)
4回目
問7 水松
(みる)
新出
問8 聒聒児
(くつわむし)
2回目
問9 旋花
(ひるがお)
新出
問10 日照雨
(そばえ)
3回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.豪猪
2.伯林
6.虎杖
10.日照雨
3.主計
5.火魚
7.水松
8.聒聒児
9.旋花
4.蚕簿

今回も標準的な難易度の当て字が多く、点は取りやすかったかと思います。
しかしながら、例年通りに曲者「4.蚕簿」が現れましたね。

近年復活した地名シリーズ「2.伯林」もさることながら、意地でも200点満点は
取らせないという漢検協会の思惑が見え隠れしています。
そういう意味では「4.蚕簿」もほとんど満点阻止として扱ってもいい位ですが、
一応索引にも載っているので、しっかり対策していた受検者は問題なく
正解できたのではないかなと思います。

令和1年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 蒲公英
(たんぽぽ)
2回目
問2 厚皮香
(もっこく)
3回目
問3 列卒
(せこ)
新出
問4 青竜蝦
(しゃこ)
3回目
問5 匹如身
(するすみ)
新出
問6 珠鶏
(ほろほろちょう)
5回目
問7 加答児
(カタル)
新出
問8 桑港
(サンフランシスコ)
新出
問9 滷汁
(にがり)
2回目
問10 竜蝨
(げんごろう)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.蒲公英
4.青竜蝦
6.珠鶏
8.桑港
9.滷汁
10.竜蝨
2.厚皮香
7.加答児
3.列卒
5.匹如身

簡単な当て字からマニアックな難問まで幅広く出題されていますね。
その内4問は新出問題ですが、どれもが難しめです。

特に「列卒」「匹如身」は今までの上級問題の中でも満点阻止に近い
難易度だと思われます。
植物系・動物系の当て字はまだ記憶に残りやすいかと思われますが、
「せこ」や「するすみ」はまず言葉自体の知名度が低い上に、この当て字に辿り着くきっかけも
相当少ない
と思います。

総評としては10点満点獲得はかなり厳しいと思いますが、
まぁ合格ライン突破(8点以上獲得)はそこまで難しくはなかったかと…

令和1年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 信天翁
(あほうどり)
5回目
問2 燕子花
(かきつばた)
2回目
問3 金線魚
(いとよりだい)
新出
問4 金鐘児
(すずむし)
3回目
問5 番紅花
(サフラン)
2回目
問6 狗母魚
(えそ)
3回目
問7 鼓豆虫
(みずすまし)
2回目
問8 羅府
(ロサンゼルス)
3回目
問9 天柱
(ちりけ)
新出
問10 羊蹄
(ぎしぎし)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.信天翁
2.燕子花
4.金鐘児
5.番紅花
3.金線魚
6.狗母魚
7.鼓豆虫
8.羅府
10.羊蹄
9.天柱

問題によって難易度の振り幅が大きい回となりましたね。
今回における難問(ほぼ満点阻止)は間違いなく「天柱」です。
一般的な辞典や問題集でも見かけない希少な当て字のため、
熟練リピーターの方でも点を落としてしまうほどのレベルだと思われます。

ただ、今回は熟字訓・当て字に関してはTwitter界隈ではそこまで話題にならず、
「対義語・類義語」の鬼畜ぶりで賑わっていた印象です。
(今の私ではまともに太刀打ちできません…)

近年は漢検1級の著しい難化が見受けられますが、まずは基本的な問題を徹底して
学習することの重要性は今後も変わらないかと思われます。

でもそれが一番難しい…

令和2年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 莫大小
(メリヤス)
3回目
問2 吉丁虫
(たまむし)
新出
問3 大口魚
(たら)
4回目
問4 海州常山
(くさぎ)
新出
問5 蝲蛄
(ざりがに)
2回目
問6 金字塔
(ピラミッド)
新出
問7 移徙
(わたまし)
新出
問8 怪鴟
(よたか)
2回目
問9 厳器
(からくしげ)
新出
問10 蟀谷
(こめかみ)
5回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.莫大小
2.吉丁虫
3.大口魚
5.蝲蛄
6.金字塔
10.蟀谷
8.怪鴟
4.海州常山
7.移徙
9.厳器

今回はコロナの影響により1回分をまたいでの本試になりました。
試験自体は例年よりも易化したような印象を受けましたが、熟字訓・当て字に関しては
前回とほぼ同等の難易度だったかと思われます。
追記:前回よりも若干難化しているようです。

基本問題が多い中、とりわけ難しかったのは「9.厳器」かと思われます。
漢検漢字辞典(第二版)の当て字索引には載っておらず、1級配当漢字も含まれていないことから、
正答率はかなり低いのではないかと予想しております。
「7.移徙」は索引に記載されているため、まだ対策しやすい方かと…)

「9.厳器」は当サイトの検定ゲームでは最高レベルの「LEVEL 5」に振り分けており、
私の中では「おそらく本試にはほぼ出ないであろう」問題として認識しておりました…

追記:審議により、「4.海州常山」は「標準問題」から「上級問題」に格上げしました。

令和2年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 蝙蝠
(こうもり)
2回目
問2 典侍
(ないしのすけ)
新出
問3 蛇舅母
(かなへび)
3回目
問4 鼠姑
(わらじむし)
新出
問5 馬鮫魚
(さわら)
2回目
問6 波蘭
(ポーランド)
新出
問7 魚狗
(かわせみ)
3回目
問8 蘭草
(ふじばかま)
2回目
問9 長庚
(ゆうずつ)
新出
問10 戴勝
(やつがしら)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.蝙蝠
6.波蘭
3.蛇舅母
5.馬鮫魚
7.魚狗
10.戴勝
8.蘭草
9.長庚
2.典侍
4.鼠姑

例年よりも大幅に難易度アップしたようです。
新出問題は前回と同じく5個なのですが、問題自体のレベルが非常に高いものもあり、
受検者の方々は苦戦を強いられる状況だったのではないかと思われます。

上級レベル以上の問題が4つも出題されましたが、その中でも特に難易度が高い
以下の2つについて取り上げます。


「2.典侍」
漢検漢字辞典(第二版)の巻末には載っておらず、漢検一級のどの問題集にも記載なし
言葉自体の知名度も極めて低く、漢検一級配当の漢字も含まないため対策が困難。
クイズなどでもまず見かけない上に、言葉に馴染みが無いため記憶にも残りづらいかと思われます。
さらには「尚侍(ないしのかみ)」「掌侍(ないしのじょう)」などの紛らわしい言葉も
漢字ペディアには記載されているなど、難問となりうる要素が詰め込まれた悪魔のような1問です。

当サイトの「難読漢字モード」および「漢検モード」にはこの問題が登録されておらず、
事実上の完全敗北
となりました…o(╥﹏╥)o


「4.鼠姑」
巻末どころか漢検漢字辞典(第二版)および漢字ペディアそのものに記載なし
(H29-2の「白頭鳥(ひよどり)」、R1-1の「日照雨(そばえ)」も同様です)
難読漢字系の書籍などで見かけることはあるものの、漢検本試での登場を
予想できた方は中々いらっしゃらないかと思われます。

私自身、こういう系統の問題が漢検で出題されることに対してはちょっと懐疑的でして、
「漢検」という土俵で闘っている受検者にとってみれば、漢検辞典にも公式問題集にも無い言葉
突然この土俵に現れて「さぁ、勝負だ!」と言われても困惑してしまうのではないかと…
(※漢検協会の方々を非難しているわけではございません、すみません…)
ただ、「漢検の学習を進めていく上で遭遇する機会・手掛かりがほぼ皆無」である難読漢字は、
漢検合格を目標に掲げている受検者にとってはもはや反則というか、「どうすればいいのっ!」という
漢検挑戦者たちの心の叫びが聞こえてくるような気がします…

ちなみに「難読漢字モード」の四級にはこの問題が登録されているのですが、
「漢検モード」には登録されていない(漢検漢字辞典・漢字ペディアが出題基準である)ため、
ある意味これも当サイトの敗北を意味しています…


以上、どちらも異なるタイプの難しさを持つ難問であり、相当な熟練者でなければ
完答はほぼ叶わないレベルだと思います。
(他にも「9.長庚」も例年ならば取り上げるレベルなのですが…)

今回は私にとって大きな衝撃を与える回となりました。

「2.典侍」はまるで「死角から的確に槍で突いてくるデーモン」
「4.鼠姑」はいわば「相撲大会にいきなり乱入してきた格闘家」

どちらも「流石に漢検本試では出ないよね…」という要素を持ち合わせた曲者ではありますが、
本来はこういう問題でも対策できるようにするのが当サイトの役割の一つであったはずなので、
これからは気合いを入れ直して漢検対策コンテンツを見直していく所存です。

まぁ、今後の課題を再確認できたという点では良い回だったのかも…(´-ω-`)

令和3年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 稲架
(はさ)
2回目
問2 花魁
(おいらん)
新出
問3 矮鶏
(チャボ)
2回目
問4 波斯
(ペルシャ)
新出
問5 仏掌薯
(つくねいも)
2回目
問6 水蚤
(みじんこ)
新出
問7 障泥
(あおり)
2回目
問8 小筒
(ささえ)
新出
問9 水綿
(あおみどろ)
2回目
問10 金剛纂
(やつで)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
3.矮鶏
4.波斯
6.水蚤
7.障泥
9.水綿
2.花魁
5.仏掌薯
10.金剛纂
1.稲架
8.小筒

全体的に丁度良く難易度がばらけた、漢検1級らしい(?)10問になりましたね。

強いて言うならば「小筒」はだいぶ上級者向けのマニアックな問題だと感じますが、
他の9問については過去問からの出題ということもあり、
対策はそこまで困難ではなかったと思われます。

(前回のインパクトが強すぎて語ることがあまり思いつかない…(┯_┯))

令和3年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 秘露
(ぺルー)
2回目
問2 香橘
(くねんぼ)
新出
問3 啄木鳥
(きつつき)
新出
問4 五十集
(いさば)
新出
問5 江浦草
(つくも)
新出
問6 洋琴
(ピアノ)
2回目
問7 旗魚
(かじき)
2回目
問8 寿詞
(よごと)
新出
問9 香具師
(やし)
新出
問10 牙婆
(すあい)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.秘露
3.啄木鳥
6.洋琴
7.旗魚
9.香具師
2.香橘
4.五十集
5.江浦草
8.寿詞
10.牙婆

今回もバランスよく難易度が振り分けられており、とても理想的(?)な分配に
なったかと思われます。
(何気に「啄木鳥」は初出なんですね(゚_゚))

令和3年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 老海鼠
(ほや)
3回目
問2 木耳
(きくらげ)
新出
問3 海豹
(あざらし)
3回目
問4 棠棣
(はねず)
2回目
問5 草烏頭
(とりかぶと)
3回目
問6 提琴
(バイオリン)
新出
問7 金翅雀
(ひわ)
4回目
問8 葡萄牙
(ポルトガル)
新出
問9 戎克
(ジャンク)
新出
問10 執翳
(はとり)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.老海鼠
2.木耳
3.海豹
6.提琴
8.葡萄牙
5.草烏頭
7.金翅雀
4.棠棣
9.戎克
10.執翳


えぇ…





えええぇ…

















どうすればいいの…








令和4年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 水蠆
(やご)
4回目
問2 雲吞
(ワンタン)
新出
問3 木通
(あけび)
2回目
問4 沙蚕
(ごかい)
3回目
問5 金襖子
(かじかがえる)
2回目
問6 流鏑馬
(やぶさめ)
新出
問7 鉄刀木
(たがやさん)
2回目
問8 赤目魚
(めなだ)
新出
問9 九面芋
(やつがしら)
3回目
問10 山蘿蔔
(まつむしそう)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.水蠆
2.雲吞
3.木通
4.沙蚕
6.流鏑馬
7.鉄刀木
5.金襖子
8.赤目魚
9.九面芋
10.山蘿蔔


急に普通





今回も意外と「雲吞」「流鏑馬」が初出問題となりましたね。
全体的に難易度は低めのため、初受検の方でも高得点を狙いやすい回だったかと思われます。

そして過去問との重複率も年々高くなっているため、過去問を総復習することの重要性も
増してきていると個人的には感じております。

険しい道のりには間違いないですが、いつか必ず報われると信じておりますので、
初合格を目指す方も諦めずその時を待ちましょう!

(運ゲー?)

令和4年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 海盤車
(ひとで)
2回目
問2 花楸樹
(ななかまど)
6回目
問3 行器
(ほかい)
3回目
問4 白頭鳥
(ひよどり)
2回目
問5 乙甲
(めりかり)
2回目
問6 木綿垂
(ゆうしで)
新出
問7 水爬虫
(たがめ)
3回目
問8 西班牙
(スペイン)
2回目
問9 海布
(め)
新出
問10 梭子魚
(かます)
2回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.海盤車
2.花楸樹
7.水爬虫
8.西班牙
3.行器
4.白頭鳥
9.海布
10.梭子魚
5.乙甲
6.木綿垂

今回は10問中8問が過去問からの出題となりましたね。
過去問対策をしなかった方にとっては「行器」「白頭鳥」が難問になってしまいそうですが、
対策済みであれば余裕で8割を超えることができたと思います。

とりわけ難しい問題は無かったかなと感じておりますが、
強いて挙げるなら「乙甲」を「かるめる(甲乙)」と誤答する方がけっこう多かった印象です。
ちなみにGoogle先生に聞くと「もしかして: 漢字ペディア メルカリ」が出てきます。
(ある意味期待を裏切らないGoogle先生)

令和4年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 厚皮香
(もっこく)
4回目
問2 冬眠鼠
(やまね)
3回目
問3 絡新婦
(じょろうぐも)
新出
問4 規尼涅
(キニーネ)
新出
問5 戯奴
(わけ)
新出
問6 白膠木
(ぬるで)
2回目
問7 行縢
(むかばき)
2回目
問8 馬陸
(やすで)
5回目
問9 海蘊
(もずく)
新出
問10 諾威
(ノルウェー)
3回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
2.冬眠鼠
6.白膠木
8.馬陸
1.厚皮香
3.絡新婦
4.規尼涅
7.行縢
9.海蘊
10.諾威
5.戯奴

今回は全体的に丁度良い難易度の問題9問と、難問1問という構成になりましたね。

「戯奴」は漢検漢字辞典(第二版)の索引には載っておらず、
対策が難しかったと思います。(満点阻止として捉えてもほぼ間違いないかと)

ちなみに辞典によっては「戯奴(ジョーカー)」と載っているものもあり、
私が採点者なら○にしたいところなのですが、
漢検協会は問答無用で×にしてしまうのでしょう…

しかし他の9問については有名なものや既出のものも多く、初学者でも得点率8割以上は
達成しやすかったと思われます。

令和5年度 第1回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 旅籠
(はたご)
新出
問2 紫金牛
(やぶこうじ)
新出
問3 欠片
(かけら)
新出
問4 海地
(ハイチ)
新出
問5 蒟醬
(キンマ)
新出
問6 蒿雀
(あおじ)
新出
問7 一葉
(はらん)
新出
問8 磯城
(しき)
新出
問9 竜蝨
(げんごろう)
3回目
問10 野老
(ところ)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
3.欠片
4.海地
5.蒟醬
9.竜蝨
1.旅籠
2.紫金牛
6.蒿雀
7.一葉
8.磯城
10.野老

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令和5年度 第2回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 氈鹿
(かもしか)
新出
問2 所在
(あらゆる)
新出
問3 翻車魚
(まんぼう)
5回目
問4 牛尾菜
(しおで)
新出
問5 初中後
(しょっちゅう)
新出
問6 綜麻
(へそ)
新出
問7 白及
(しらん)
2回目
問8 掃部
(かもん)
新出
問9 鉄葉
(ブリキ)
3回目
問10 擬蠍
(かにむし)
新出

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.氈鹿
2.所在
3.翻車魚
5.初中後
9.鉄葉
4.牛尾菜
6.綜麻
7.白及
10.擬蠍
8.掃部

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令和5年度 第3回 熟字訓・当て字

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。

問1 海豹
(あざらし)
4回目
問2 金糸魚
(いとよりだい)
新出
問3 河貝子
(かわにな)
新出
問4 専女
(とうめ)
新出
問5 山女
(あけび)
新出
問6 珍珠花
(ゆきやなぎ)
新出
問7 射干玉
(ぬばたま)
新出
問8 灯台木
(みずき)
新出
問9 媒鳥
(おとり)
新出
問10 埃及
(エジプト)
3回目

※過去の出題回数に応じて背景色の濃さが変わります。

 

「基本問題」 「標準問題」 「上級問題」 「満点阻止」
1.海豹
3.河貝子
5.山女
10.埃及
2.金糸魚
7.射干玉
4.専女
6.珍珠花
8.灯台木
9.媒鳥

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